新たな物流管理システム『docomap Vehicle』の登場
日野自動車と三菱ふそうトラック・バスが連携し、物流業界に革命をもたらす新しいサービス『docomap Vehicle』が例年通り、一般向けにサービスを開始しました。このサービスは、運送業が抱えるさまざまな課題を解決するための動態管理システムです。特に、少子高齢化や過酷な労働環境が影響し、運送形態の改革が求められている今の時代において、必要不可欠なソリューションとなるでしょう。
物流業界の変革
近年、物流需要は増加の一途をたどり、その需要に応えるためには、従来の運送形態を見直すとして新たなアプローチが求められています。従来のDoCoMAP動態管理システムを利用する際は、GPS端末などの追加デバイスが必要でしたが、今回のデータ連携により、そういった追加のハードウェアは必要なくなります。これにより、安価で高機能な動態管理ソリューションをユーザーが気軽に導入できるようになり、エンドユーザーへの負担を軽減しつつIoT機器の導入を推進します。
新しい連携の利点
この新しい動態管理システムでは、日野自動車のコネクティッドトラックと、三菱ふそうのテレマティクスサービスが連携します。これによって、リアルタイムの車両位置情報や車速データがドコマップジャパンの動態管理システム『DoCoMAP』に統合され、車両の動態管理が効率的に行えるようになります。これにより、車両の稼働率が改善され、空車回送の率も低減します。高騰する原油費の削減にも貢献すると同時に、持続可能な開発目標(SDGs)の達成にも向けた取り組みが可能となります。
主な機能
新サービスの主な機能は以下の通りです:
- - リアルタイム車両位置情報 – 現在の車両位置を瞬時に把握。
- - 車両速度表示 – 車両の速度をリアルタイムで確認。
- - 走行履歴 – 13ヶ月の走行履歴を保存。
- - 使いやすいUI – Google Mapsに基づいたインターフェースで直感的に操作可能。
- - 運行管理機能 – 運行記録アプリ『docomap PLUS』とも対応。
対応車種の概要
この新しい動態管理システムは以下の車両に対応しています:
- 大型トラック『日野プロフィア』(2017年5月モデル以降)
- 中型トラック『日野レンジャー』(2017年5月モデル以降)
- 小型トラック『日野デュトロ』(2019年5月モデル以降)
- 大型トラック『スーパーグレート』(2017年モデル以降)
- 中型トラック『ファイター』(2019年モデル以降)
- 小型トラック『キャンター』(2020年モデル以降)
- 電気小型トラック『eCanter』
- 大型観光バス『エアロクィーン』『エアロエース』(2019年モデル以降)
- 小型マイクロバス『ローザ』(2021年モデル以降)
提供プラン
この新システムでは、月額1,180円からのベーシックプランが用意されています。ビジネスニーズに応じて、選択肢が広がります。
会社の背景
日野自動車は1910年に創業し、その後トヨタ自動車と業務提携を行い、世界の約90の国でトラックやバスを展開しています。三菱ふそうもまた、長い歴史の中で多様な商用車を開発してきました。二社の連携は、運送業界の課題解決を目指し、IoT技術を駆使した新しい形のサービス創出を目指します。
新しい『docomap Vehicle』は、物流の効率化と持続可能な社会の実現に向けた重要な一歩となるでしょう。今後の展開にぜひご注目ください。