熱海復興夜鳴きラーメン
2023-06-19 09:00:02
熱海復興夜鳴きらーめん:被災地支援を込めた美味なる一杯の物語
熱海復興夜鳴きらーめん:被災地支援の美味しい一杯
2021年7月に伊豆山で発生した土石流災害から2年が経過しました。その影響は今もなお地域に色濃く残り、復興への道のりは険しいものです。しかし、そんな苦境の中で誕生したのが「熱海復興夜鳴きらーめん」です。この新たな取り組みは、地域を元気にし、被災した製麺所や飲食店を支えるために生まれました。
きっかけと想い
「熱海復興夜鳴きらーめん」は「&BAR FACTORY」という飲食店で提供される特別なラーメンです。事業者である三浦渉さんは、開業した当初は忙しさに追われ、被災地に目を向けることができなかったことを悔いていました。そんな中、春に偶然出会ったコマツ屋製麺の中島秀人社長の復興への思いに共感し、このラーメンの開発に踏み切ったのです。
夜の熱海はかつて「夜鳴きらーめん」と称される屋台のラーメンや深夜営業の店が多く存在していました。バブル崩壊や新型コロナウイルスの影響で多くの店が姿を消してしまった中、「温泉街の文化を失わない」という強い覚悟が込められたこのラーメン名は、復興への決意の表れとも言えます。
復興麺のこだわり
このラーメンの最大の魅力は、何と言っても地元の食材による特製スープと麺です。スープは、鰹節、昆布、アサリを使用した魚介醤油で作られており、熱海の海の豊かさを感じさせます。その材料のひとつ、鰹節は網代で削り節を扱う「丸藤」から仕入れられ、昆布も同じく、地元の直営店から取り寄せています。さらに、チャーシューの豚肉は地元の「静岡ミート」から仕入れており、徹底した地産地消を実現しています。
麺は、歴史ある製麺所である「コマツ屋製麺」が特別に製造した復興麺を使用。土石流災害で一時は工場が被災しましたが、昨年新たに再建を果たしました。こだわりの太めの縮れ麺は、スープとの相性も抜群です。
さらに、販売利益の一部は伊豆山の復興を目的とした団体に寄付される仕組みとなっています。これにより、地域の支援に貢献できるのです。
復興イベントの開催
この「熱海復興夜鳴きらーめん」に関連して、特別なチャリティーイベントが開催されることも予定されています。災害から2年が経過する2023年7月3日に、対象店舗である「&BAR FACTORY」では、ラーメンの売上全額を伊豆山の復興支援団体に寄付することが決まっています。限定50杯の特別ラーメンが用意され、訪問者からの募金も受け付けられる予定です。
このイベントにはコマツ屋製麺の中島社長も参加予定で、復興への思いを共有するセッションも開かれることでしょう。
地域とのつながり
中島社長は、「熱海の飲食店に復興麺が広がり、地域全体で復興を考えるきっかけにしたい」と語っています。多くの飲食店がこの取り組みに賛同し、地域の食文化を再び盛り上げる運動に参加しているのです。地元の若者や市民が積極的に復興に参加することで、伊豆山の未来が少しでも明るくなることを願っています。
「熱海復興夜鳴きらーめん」は、ただの食事ではなく、地域への愛と支援を感じる一杯として、多くの人々に希望を与えているのです。
会社情報
- 会社名
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株式会社REC
- 住所
- 東京都千代田区九段南1-5-6りそな九段ビル5F
- 電話番号
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