宮城県南三陸町の女性たちにデジタルスキル向上の新たな道が開かれる

特定非営利活動法人ウィメンズアイが提供するITスキル研修プログラム「デジタルカレッジUP」の第一期が、9月1日に修了式を迎えました。参加者は約3ヶ月間の研修を通じて、実務で必要とされるエクセルの操作法やデータ分析技術、そしてビジネスで求められるソフトスキルを習得しました。

このプログラムは、地域の女性たちにITスキルを習得する場を提供することを目的としており、気仙沼市にて行われました。実施前の調査では、地元女性の多くがデジタルスキルの向上に興味を持ちつつ、実際のスキルレベルは初級から中級にとどまっている状況が浮き彫りになりました。926名からの回答の中で、エクセルを使用経験がある人は9割に達するものの、上級レベルをクリアしている人はわずか1-2割に過ぎません。

プログラムは、オンライン学習と対面講座を適切に組み合わせて行われ、参加者は基本的なIT知識からエクセル、コミュニケーションスキルまで絶え間なく学ぶ機会が設けられました。特に、「Microsoft Office Specialist（MOS）」やITパスポートなどの資格取得を目的とした講座も開かれ、受講者の成長をフォローしています。これは、子育て中の女性にも井川すいやすい環境が整えられた結果、より多くの方が学び続けることを可能にしました。

プログラムを通じて、ITに触れる機会がなかった女性達も積極的にスキルを習得し、次のステップへと進んでいます。参加者の一人は、「会社で学んだことを実践することで、上司に褒められたのが嬉しかったです」と語り、また別の方は「40代でも学ぶことは楽しいということを体感しました」と述べています。

この活動は、ITの基礎知識を学ぶだけでなく、地域社会の女性たちが自信を持って職業生活を楽しむための一助となっています。ウィメンズアイでは、このようなプログラムを2024年12月に第二期として再び実施する予定です。新しいデジタルスキルの習得が、特にAI技術の進化が目まぐるしく進む現代では、ますます重要とされており、地域の女性たちがこの進化に取り残されないようサポートを続けています。

また、ウィメンズアイは2011年の東日本大震災後、地域の女性を支援するための活動を開始しました。これまでに開催された講座には、1万人を超える女性が参加し、地域でのリーダーシップやエンパワーメントを図っています。これからも地域の課題に取り組む女性が、自分自身の可能性を広げ、自らの人生を選択する力を育むためのコミュニティづくりを続けます。

お問い合わせは、特定非営利活動法人ウィメンズアイまで。電話やEメールでのサポートが行われており、皆さんの参加を心よりお待ちしております。