カナメプロジェクト、生成AI利用の新教育プログラムに参画
愛知県名古屋市の株式会社カナメプロジェクトは、公益社団法人日本青年会議所が立ち上げた「Positive Learning Program(PLP)」のスタートアップチームに参加しました。このプログラムは、地域住民や企業が子どもの学びを支援するためのツールとして、生成AIを活用することをテーマとしています。
プロジェクトの目的
PLPの目的は、学びを支える伴走者としての地域住民や企業が、子どもたちに最適な学びを提供できるように、生成AIを用いてその資質や能力を評価し、スキルアップを促進することです。カナメプロジェクトは、子どもと伴走者間での対話音声データや記録されたテキストを、独自開発の生成AIエンジン「カナメエンジン」にインプット。これにより、事前に定めた基準に基づくレベル付けとフィードバックを提供する仕組みを導入しています。
期待される効果
PLPを通じて、地域社会が子どもの学びに関与するきっかけを生み出し、子どもが主体となったより良い社会を築くことが期待されています。また、学びの多様化やフリースクールの支援が進むことで、学びに苦闘する子どもを減らすことも目的としています。カナメプロジェクトは、競争社会から共存社会への移行を促進するための新たな活用方法を提案することにも力を入れています。
プログラムの背景
近年では、子ども一人ひとりに適応した個別最適な学びが求められていますが、学び方の多様化や教育者不足が課題となっています。このような背景を受けて、日本青年会議所は新たな教育プログラムの立ち上げを決定し、カナメプロジェクト等と共にPLPスタートアップチームを結成しました。カナメプロジェクトの取締役CEOである遠藤太一郎氏がこのチームに参画し、AIエンジンの開発と運用を担っています。
PLPの導入状況
本プログラムは2025年3月から全国4カ所で先行導入され、今後は全国30カ所への展開が目指されています。導入されるフリースクールや公教育機関での実証実験を通じて、子どもたちの探求学習を支える伴走者を育成することが目的です。また、今秋にはPLPの制度化を提言し、地域企業や教育機関との連携を強化する計画もあります。
会社概要
株式会社カナメプロジェクトは、生成AIやWeb3を活用したDXコンサルティングや教育関連プロジェクトに取り組んでおり、愛知県名古屋市にオフィスを構えています。AIプロジェクトにおいては、数百件の実績を持つ遠藤氏がCEOを務めています。さらに、国立東京学芸大学の教授としても活動し、教育分野へのAI活用を進めています。
カナメプロジェクトは、今後も地域との連携を強化し、より充実した学びの環境を提供するための取り組みを続けていきます。