大丸下関店が提案する新しい百貨店の魅力「美・食・遊」とは

大丸下関店が新たな時代を迎える

2020年3月23日、大丸下関店が18年ぶりにフルリニューアルし、グランドオープンしました。この新しい店舗は、観光客と地元の三世代が共に楽しめる「美・食・遊」に満ちた空間を提供します。

今回の改装の背景には、地方百貨店が厳しい市場環境にさらされている現実があります。大丸松坂百貨店は、地域への恩返しを目指し、改革に取り組み続けています。この変革を通じて、地域経済の活性化を図りつつ、訪れる全ての方々に新しい価値を提供することが目的です。

ストアコンセプト「美・食・遊」

改装後の店舗は、従来の「衣・食・住」に偏った百貨店の概念から脱却。新しいコンセプト「美・食・遊」は、変化するマーケットニーズに対応し、さまざまな年齢層の顧客にアプローチします。特に、20〜40代の女性や、家族連れの3世代をターゲットに据えています。

さらに、年間700万人の国内外の観光客を視野に入れた品揃えや、ファッションに敏感な女性層へのアプローチも強化されています。新たな趣味や嗜好に応じた商品展開が期待されているのです。

ハイブリッドな事業構造の実現

今回の改革では、新たに「ハイブリッドな事業構造」を導入することで、テナントの自由度を大幅に向上させました。定期賃貸借という新しい不動産の考え方を取り入れ、店舗作りの多様性が広がります。これにより、特別な空間やユニークな買い物体験が実現できると期待されています。

地域共創の新たな試み

改装の目玉とも言える地域共創の取り組みも充実しています。例えば、「KANMON U.W.」という新業態は、観光客に対して地域の独自資源を提案し、地元の魅力を再発見する場を提供します。

また、東急ハンズとのコラボによる「Plugs Market」は、地域密着型の店舗作りを目指し、全国で2号店目の出店となります。ニトリが百貨店内に初めて出店し、地元の生活動線に密着した店舗展開をするなど、地域との繋がりを深める取り組みも進行中です。

お客様とのつながりを強化するアプリ

さらに、大丸松坂屋の新アプリを活用することで、顧客との関係性を強化します。これにより、特典や魅力的な情報を提供し、お買い物の利便性を向上させることが期待されています。

未来への期待

大丸下関店は、これらの改革を通じて、地方の百貨店として新しいモデルケースを築き上げ、地域経済の活性化に寄与していくことを目指しています。「リボンプロジェクト」に象徴されるリボンのマークは、地域との結びつきを表し、「生まれ変わる」という意志を示すものとして、今後の店舗展開において重要な要素となるでしょう。

新たな理念のもと、大丸下関店は地域の活性化と、観光客を惹きつける新しい魅力を提供し続けます。気になる方は、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。美しい商品、豊かな食文化、楽しい遊びの場が待っています！