日本テラデータとQuollioが協力
2024年7月30日、東京を拠点とする日本テラデータ株式会社が、株式会社Quollio Technologiesと協業を開始し、日本の企業向けにメタデータ管理の効率化とAI活用の推進を目指すことを発表しました。これは、企業が抱えるデータの散在に伴う課題を解決する新たな取り組みとして注目されています。
協業の背景
企業内で生成されるデータは日々増加し、それに伴いデータの管理が困難になっています。特に、無秩序に生成されるデータは、同じ情報の重複や品質の低下、さらにはデータ発生源の不明瞭化といった問題を引き起こしています。こうした状況において、日本企業のデータガバナンスがますます重要視されています。
Quollio Data Intelligence Cloudの紹介
Quollio Technologiesが提供する「Quollio Data Intelligence Cloud」は、エンタープライズ企業のために特化したデータインテリジェンスソリューションです。このプラットフォームは、メタデータを管理し、有益な情報に整理することができ、企業内のデータ資産を効果的に可視化します。特に、日本の組織構造に最適化されたユーザーインターフェースを備えており、全社的なデータ共有を可能にします。
日本テラデータの役割
一方、日本テラデータが提供する「Teradata VantageCloud」は、統合データ分析基盤です。このプラットフォームは、企業が持つサイロ化したデータを一元的に管理することで、ビジネス上の決定に即座に活用できるようにします。特に、生成AIを含むAI/Mlモデルの大規模運用が可能で、企業が持つデータの価値を引き出す手助けをします。
協業の成果
この協業によって、QuollioはTeradata VantageCloudをデータソースの一部として組み込み、より高度なデータ管理と可視化を実現します。ユーザーはQuollioのインターフェースを介して手軽に必要なデータを抽出でき、そのデータを基に信頼性の高いAI/MLモデルを開発することが可能となります。
企業からの期待
Quollio Technologiesの品川哲也氏は、「日本テラデータとの連携を強化することで、企業データ活用における真の価値創出に貢献したい」と語っています。また、日本テラデータの石井誠人氏も、「信頼できるデータの共有がますます重要になってきた」と強調し、双方のビジョンを共有しています。
まとめ
今回の合意は、データガバナンスの重要性が高まる中、企業が直面する課題解決に向けた力強い一歩となるでしょう。両社は、メタデータ管理やデータインテリジェンスの分野において、今後も密接に連携し、より多くの企業に寄与していくことが期待されています。企業のデータを信頼性高く活用するための新たな道を切り開く日本テラデータとQuollioの取り組みに、今後も注目が集まりそうです。