物流効率化の新拠点「新ロジス大阪」と自動搬送ロボットの導入

新ロジス大阪に自動搬送ロボット導入

自動搬送ロボットが物流現場に新たな風を吹き込みます。株式会社山善は、新たに物流拠点「新ロジス大阪」を設立し、経済産業省の補助金を活用して自動搬送ロボット「Lexx500」を導入します。この取り組みは、現場作業の効率向上を目指した実証実験として、来る2024年11月から2025年1月までの約3ヶ月間実施されることが決定しました。

新ロジス大阪とは

「新ロジス大阪」は、大阪府東大阪市に位置し、山善の新しい物流の拠点として位置付けられています。この拠点は、メカトロ機器や環境改善機器、各種工具を扱う西日本における戦略的な拠点です。ここでのビジョンは、迅速かつ効率的な物流業務を実現することで、顧客満足を高めることにあります。

自動搬送ロボット「Lexx500」の機能

「Lexx500」は、先進的な自動搬送ロボットで、特に搬送作業において高い能力を発揮します。このロボットは、AGV（無軌道走行）とAMR（自律走行）の両方の特性を兼ね備え、狭い通路でも自在に移動できます。最大300kgの荷物を運べるため、大型品や中型品の搬送にも適しています。

実証実験の目的

今回の実証実験では、商品ピッキング後の搬送業務にロボットを採用し、作業効率化を図ります。具体的には、商品を積載した6輪台車を自動で運搬し、作業員の労力を大幅に削減することを目指しています。また、トラックドライバーの荷待ち時間短縮にも寄与するため、物流全体の効率化につながります。これらの施策は、2024年の労働人口問題に対する効果的な対策にもなります。

物流効率化の重要性

山善は、業界の変化に対応するため、物流機能の整備・拡充が重要だと考えています。そのため、先進的なマテハン機器や自動化設備を導入することで、作業の効率化と持続可能性の確保を目指しています。また、見学会などを通じて他社にも知見を提供し、サプライチェーン全体の問題解決にも貢献しています。

今後の展望

新ロジス大阪が稼働を開始すると、今後の物流業界においてもさらなるデジタル化や自動化が進むことが期待されます。自動搬送ロボットの導入は、業務効率化だけでなく、労働環境の改善にも寄与します。既存の「ロジス大阪」は「ロジス大東」に名称変更後も、今回の取り組みを参考に今後の発展を図る予定です。

この新しい物流拠点が、山善の未来への道筋を切り拓くことになれば、さらに多くの企業や地域にとって希望となることでしょう。山善は、「ともに、未来を切拓く」をパーパスに掲げ、持続可能な社会の実現に向けて邁進していきます。