東京・銀座にあるギャラリー「ART FOR THOUGHT」で、2024年12月13日から21日までの期間、ミヤザキケンスケの展覧会「たゆたう人たち」が開催される。この展覧会は、ミヤザキがこれまでの活動をもとに、特にパラオでの壁画ワークショップを通じて得たインスピレーションを表現した新作絵画を中心に構成されている。
展覧会のテーマは「Super Happy」。ミヤザキ自身が描く世界は、どこか心を和ませるもので、遥か彼方の文化を通じた協働の成果を感じさせる。彼の作品は、我々が普段目にすることの難しい異国の景色や人々との関わりを通じて、見た瞬間に幸福感をもたらすことを目指している。
現代社会における「ブルー・オーシャン」のイメージは、技術の進化やグローバル化の中で変化してきた。パラオの美しい海にインスパイアされた作品は、我々自身がどう生き、どう感じるのかを問いかける。鑑賞者は作品に触れることで、心の中の「青い海」に思いを馳せることができるだろう。魚や人々がその海でたゆたう姿を描くことで、我々自身もまた、どこか存在の意味や「幸せ」とは何かを見つめ直す機会になる。
展覧会のオープニングレセプションは、12月13日(金)の18時から行われる。初めの30分間にはミヤザキ自身のアーティストトークも予定されており、作品への理解が深まる貴重な機会となるだろう。ミヤザキけんすけが目指す「Super Happy」が、来場者にどのような感動を与えてくれるのか、期待が高まる。
ミヤザキは1978年に佐賀市で生まれ、筑波大学の修士課程を修了後、ロンドンでアートキャリアをスタートさせている。これまでにも彼は、ケニアや東ティモール、ハイチなど、多くの国で壁画制作を行い、「Over the Wall」という活動を通じて地域の人々と共に作品を作る事に情熱を注いできた。特に異文化交流は彼の作品の重要なテーマであり、見る者に新たな視点を与える。今回の展覧会でも、見逃せない作品が多数展示されることだろう。
この展覧会は、アートが持つ力、すなわち異文化を感じる機会を提供し、明るい未来への足がかりとなることを願っている。そして、彼の作品を通じて、一人ひとりが自分自身の「幸せ」と向き合うきっかけになればと考えている。
ぜひ、12月13日から21日までの間に、銀座の「ART FOR THOUGHT」へ足を運び、ミヤザキケンスケによる「たゆたう人たち」を体感していただきたい。