従業員の生産性と多様性の両立を目指す
昨今のビジネス環境は、変化の激しさが増しており、企業はさまざまな課題に直面しています。特に、Eコマースの発展や人手不足、そして多様化する顧客ニーズに加え、労働環境の変化に敏感に対応する必要があります。そんな中、株式会社電通総研をはじめとする4社が、従業員の生産性と多様性を支援するための次世代統合業務プラットフォームの開発に取り組むことになりました。
共同事業の背景
商業施設を取り巻く環境は、近年急激な変化を見せています。特に、新型コロナウイルスの影響により、顧客の購買行動が変わり、企業はそのニーズに応えるべく戦略を練らなければなりません。これに伴い、施設で働く人々の労働環境の向上や、健康と生産性の両立が重要視されています。
高齢者や外国人など、多様な背景を持つ層が労働市場に参入することで、企業はより柔軟な対応が求められています。これらの課題を解決するため、4社は力を結集し、従業員の心身の健康を支えつつ、効率的な業務が推進できるプラットフォームを構築することになりました。
プラットフォームの概要
この新しいプラットフォームの中核を担うのが、専用スマートフォンアプリ「ここワク」です。このアプリは、使いやすさを重視したデザインと機能で、従業員の業務をサポートします。「ここワク」という名前には、「ここ」で働くことがもっと「ワクワク」するという意味が込められており、施設で働く喜びを伝えています。
「ここワク」アプリは、主に以下の機能を搭載しています。
1.
業務効率化: 施設間の情報共有をスムーズにし、申請や入退館管理を簡素化することで、バックヤード業務の生産性を向上します。
2.
学習支援: 職場内の研修資料や動画をアプリ内で簡単に保存・共有できるため、従業員はいつでもどこでも学ぶことが可能です。
3.
称賛文化の育成: サンクスカード機能を通じて、従業員同士の感謝の気持ちを伝え合うことで、ポジティブな職場環境を醸成し、ウェルビーイングを促進します。
今後の展望
今後、このプラットフォームはさらに進化し、機能の拡充を図るとともに、オフィスや他の施設へも展開を予定しています。その結果、日本全体の労働環境の改善や、現在の社会が抱えるさまざまな労働課題の解決に寄与できることを目指しています。
企業紹介
最初にこのプラットフォームの開発に関与した企業、電通総研は、革新技術をもって人と社会のより良い未来を目指す企業です。基幹技術のシステムインテグレーションやコンサルティングを手掛け、企業や自治体など各種サービスを通じて、豊かな社会の創造に貢献しています。
また、アイテック阪急阪神は、技術を駆使して幅広い分野での持続可能なまちづくりを支えています。阪急阪神不動産は、大阪梅田エリアでの開発に力を入れ、イグニション・ポイントは、クライアントのイノベーションを支援するファームとして、DXや新事業創出に特化したコンサルティングを行っています。
この新しいプラットフォームが、今後どのようにビジネス環境を変革し、従業員の働きやすさを推進していくのか、今後の展開に期待が寄せられます。