株式会社エクシングが運営する業務用通信カラオケ「JOYSOUND」が、2024年4月クールの春アニメ作品を対象とした「2024年春アニメ主題歌カラオケランキング」を発表しました。
最も歌われたのは、人気ロックバンドMrs. GREEN APPLEが手掛けるTVアニメ『忘却バッテリー』のオープニング主題歌「ライラック」でした。爽やかなメロディーと歌声が、アニメの世界観とマッチし、新学期の始まりに「青春」を感じさせる歌詞やミュージックビデオが多くの共感を呼んだようです。
一方、エンタテイメント業界向けデジタルマーケティングサービスを提供するGEM Partners株式会社が調査した定額制動画配信サービスにおけるアニメ作品の視聴者数ランキングでは、『鬼滅の刃』柱稽古編が首位を獲得しました。同作品のオープニング主題歌、MY FIRST STORY×HYDE「夢幻」は、カラオケランキングでも2位にランクインし、作品と主題歌ともに高い注目を集めていることが分かります。
今回のランキングでは、女性のアニメファンがカラオケで主題歌を歌う傾向が強いことが見て取れます。特に「忘却バッテリー」や「WIND BREAKER」といった女性に人気の作品は、カラオケランキングで上位にランクインしています。
また、女性ファンはイベントやコラボカフェにも積極的に参加し、イベント帰りにカラオケで主題歌を歌うという流れも考えられます。さらに、女性ファンはアニメや主題歌を友人に紹介する「布教活動」にも熱心で、カラオケはその布教の場ともなっているようです。
今回のランキングは、アニメと主題歌のヒットが、視聴者数とカラオケランキングで必ずしも一致しないことを示しています。例えば、『忘却バッテリー』はカラオケランキングでは1位ですが、視聴者数ランキングでは8位にランクインしています。
これは、動画配信サービスの視聴者層が、カラオケ利用者層と異なる可能性を示唆しています。今後のアニメソングのヒットを予測する上で、視聴者層や視聴動機などの分析が重要になってくるでしょう。