不二製油が生み出した次世代のチーズ様素材
大阪府に本社を構える不二製油株式会社は、2025年から本格的に発売予定の新しい熟成チーズ様素材、『本熟フロマージュP』の開発に成功しました。この製品は、なんと通常2年かかる熟成をわずか5日で実現したもので、業務用としての利用が期待されています。
日本の気候条件では、パルメザンチーズやブルーチーズといった熟成チーズの製造は困難とされています。そのため、これらのチーズは多くがヨーロッパからの輸入に頼っています。しかし、乳製品の価格上昇や人手不足、加えて世界的な人口増加などの問題が深刻化する中で、持続可能なチーズ供給の必要性がますます高まっています。
発酵の力を最大限活かす
本熟フロマージュPは、不二製油が独自に開発した新製法によって生み出されました。この製法は、乳酸菌の発酵を最大限に活用するもので、香りと味わいのバランスを巧みに調整しながら風味を増強します。この結果、通常では2年間の熟成が必要とされる芳醇な香り、複雑な風味、コクや乳味がわずか5日で実現されるのです。
「もっと多くの人に本物の熟成チーズの味を楽しんでもらいたい」という思いから、不二製油は10年以上にわたりこの技術を磨き続けてきました。その道のりは、1000回以上の試作を経て辿り着いたものです。香料に頼ることなく、本物の熟成チーズと比較しても遜色のない高い完成度が実現されました。この新製法は、熟成チーズが抱える課題—熟成スペースの確保、品質管理、長期熟成にかかるコスト—を解決する新たな可能性を秘めています。
幅広い応用が期待できる充実の製品
本熟フロマージュPは、料理や菓子製品において非常に多様な用途が期待されます。配合の調整により、濃厚なコクや風味を付与するだけでなく、高級感のある仕上がりを実現することも可能です。チーズケーキや高級ピザなど、あらゆるジャンルの料理において、優れた引き立て役としての性能を発揮します。
熟成チーズの多くは、水分量が少ないハードタイプであるため、扱いが難しい一方で、本熟フロマージュPはペースト状で取り扱いやすく、生地への塗布や練りこみが容易に行える点でも大きな利点となります。
今後も、他の風味タイプのシリーズ展開が予定されており、本熟製法を利用した新しい選択肢として、次世代のチーズ様素材として期待が寄せられます。
企業のビジョンと今後の展望
不二製油は、「植物性素材でおいしさと健康を追求し、サステナブルな食の未来を共創します」を掲げ、新しい食の価値を提供することに注力しています。また、1988年には日本におけるティラミスブームの火付け役ともなった企業でもあり、マスカルポーネと同じように使えるチーズ風味の素材を国内で初めて製造した経緯があります。
これからも「課題解決型の企業」として、発酵技術を活かした製品開発に取り組み、社会への貢献を続けていくでしょう。食卓に新たな楽しみと健康を提供する不二製油の挑戦に、ますます期待が高まります。
■製品について
製品名:本熟フロマージュP
製品荷姿:500gピロー×12個、1kgピロー×12個
本熟紹介サイト
不二製油株式会社