AI時代に必要な子どもの非認知能力を育む夏の特別プログラム

AI時代を見据えた教育プログラム

愛知県名古屋市に本社を置く株式会社アライブが運営するアライブイングリッシュスクールでは、2025年7月28日から8月1日の5日間にわたって、英語教育に「非認知能力」を導入した特別プログラム「夏休み特別プログラム～こころの探検隊～」を実施しました。このプログラムは、AIと共存する未来に向けて必要な「人間力」を育てることをテーマに掲げ、全3週間にわたるアライブサマースクールの第1週目として行われました。

非認知能力の重要性

近年、教育やビジネスの現場で注目されている「非認知能力」とは、自己効力感や共感力、社会性など、テストでは測れない能力のことを指します。アライブイングリッシュスクールでは、これらの能力を育てるためのカリキュラムを常に取り入れており、特に今夏のプログラムでは「非認知能力」を1日5時間の授業にわたって具体的に体験できる内容でした。日本の教育現場では、恥ずかしさや「空気を読む」という文化的背景から、積極的に意見を表明することが難しい子どもたちが多いですが、グローバル社会で求められるのは、自分を表現し、他者と協働できる力です。

プログラムの内容と成果

このプログラムでは、外国人講師と日本人アシスタントによる少人数制授業が行われ、子どもの自己肯定感やメタ認知、インクルーシブ理解等を育むことを目指しました。対象は未就園児から小学6年生までで、未就園児や園児向けには感情表現を、小学生向けには表現力と社会性を養う内容が組まれました。

具体的には、毎日のテーマとして「自己理解」「チームワーク」「インクルーシブな社会」を設定し、子どもたちは仲間との関わりを通じて心の動きに目を向け、自己表現の大切さを学びました。特に印象的だったのは、サマースクール初参加の子どもが仲間とともに過ごす中で他の子からのサポートを受け、自然に仲間に入り込む姿でした。このような光景は、日本の授業ではあまり見られないものであり、子どもたちが自発的に助け合う行動が実践された点は、非認知能力が実際の行動に結びついた良い例です。

また、感情表現では「お母さんとおしゃべりしているときの気持ち」「友達と学校で過ごしているときの気持ち」という具体的なシチュエーションを考え、「嬉しい」「悲しい」「びっくりする」といった多様な感情を探索しました。こうしたプロセスを経て、最終日には自分の気持ちを言葉にすることができる子どもたちが多く見られ、成長の姿が非常に頼もしく感じられました。

今後の展望

アライブイングリッシュスクールは、教育にポジティブ心理学を取り入れ、非認知能力をさらに深める取り組みを行っています。これらの教育方法の効果を科学的に検証し、グローバル社会で活躍する子どもたちが認知能力と非認知能力の両方をバランスよく育むことができる学びを確立することを目指しています。英語力だけでなく、自己を実現する力を育成することが、真の国際人を育てる道であると考えています。