南欧を旅するレシピノートの魅力
株式会社ナツメ社が11月18日に新たに発刊する『ポルトガル、スペイン、フランス、イタリア南欧を旅するレシピノート』は、単なるレシピ本にとどまらないユニークな構成が魅力的です。本書は、料理家の上田淳子さんが南欧4か国を旅する中で出会った、美味しい料理のレシピを物語仕立てで紹介しています。
読者は、まるで一緒に旅をしているかのような体験ができるでしょう。レシピの合間には、各国の文化や風景を感じさせるエピソードが散りばめられ、料理の背景やその土地ならではの魅力を学ぶことができます。
物語の始まり:ポルトガルの思い出
物語はポルトガルから始まります。上田さんが市場で出会った人々との交流を通じて、料理の楽しさや人とのつながりの大切さを感じます。その中で紹介される「ビトーク」は、薄いステーキ肉と目玉焼き、山盛りのポテトが特徴のポルトガルの庶民的な料理で、尚且つ独特の風味がたまりません。
スペインのバル散策
次に舞台はスペインに移ります。スペインのバルでは、カウンターに並ぶ「ピンチョス」が待っています。この一口サイズの料理は、手軽に食べられるのが魅力で、友人たちとシェアしながら楽しむのが一般的です。ひと口で色々な味を楽しめるため、食の冒険心をそそります。
フランスの洗練された料理
フランスでは、伝統的な家庭料理が登場します。「カスレ」や「ブイヤベース」など、温かみのある家庭の味を通してフランスの豊かな食文化が色濃く表現されています。それぞれのレシピには、地域ごとの風土や歴史が反映され、家庭の味が感じられます。
イタリアのパスタへの愛
イタリア編では、「世界一おいしいトマトソースのパスタ」がその名を冠しています。シンプルながらも、素材の美味しさが引き立つレシピが紹介されており、家庭で手軽に楽しむことができる工夫が施されています。食卓を囲む仲間たちと共に過ごす時間が、さらに特別なものになるでしょう。
上田淳子さんの思い
「おいしさを楽しむ旅の絵本」というコンセプトで本書を制作した上田淳子さん。彼女は、南欧旅行での感動を通じて、料理を通して歴史や文化を感じてもらいたいと語ります。実際に試作したレシピには、彼女の料理に対する愛情とこだわりが込められています。
書誌情報
この本は、112ページのボリュームで、オールカラーの仕上がりとなっています。価格は1,870円(税込)で、料理を楽しむためのかけがえのない一冊となることでしょう。
南欧の魅力的な料理を通じて、新たな食の冒険に出かけてみませんか?本書を手に取って、それぞれの国の香りや味を楽しんでいただければ幸いです。