薬剤師育成プログラム
2024-06-28 10:18:31
地域医療を支える薬剤師を育成!京都薬科大学の実習プログラムが進化
地域医療を支える薬剤師育成:京都薬科大学の実習プログラム「在宅医療研修アドバンストプログラム」
少子高齢化が進む日本において、高齢者の増加に伴い、医療現場では病床不足や介護・医療費の増大が懸念されています。これらの課題解決に向け、近年注目されているのが「在宅医療」です。患者さんが住み慣れた地域で、安心して療養生活を送れるよう、多職種が連携し、チーム医療を展開していくことが重要となります。
京都薬科大学では、地域医療に真に貢献できる薬剤師を育成するため、2016年度から「在宅医療研修アドバンストプログラム」を実施しています。本プログラムは、医療法人社団都会 渡辺西賀茂診療所との連携のもと、薬学部5年次の学生を対象に、10日間の在宅医療実習を実施するものです。
10日間の実習で学ぶ、チーム医療の現場
本プログラムでは、病院とは異なる環境での実習を通して、薬剤師としての役割を多角的に学びます。訪問医、訪問看護師、ケアマネジャーなどの介護従事者と一緒に、患者さんの自宅を訪問し、チーム医療の一員として活動します。多職種との連携やコミュニケーションを通して、患者さんのニーズや状況を理解し、薬剤師としてどのように貢献できるのかを学びます。
多様な経験を通して、薬剤師としての可能性を広げる
プログラムでは、多職種ミーティング、訪問診療・看護への同行、介護施設への訪問など、様々な経験を通して、薬剤師の役割を多角的に理解することができます。また、日々、経験したことを振り返り、共有する時間を通して、学びを深め、実践力向上を目指します。
学生の声:実習を通して得た学びと成長
実際にプログラムに参加した学生からは、「終末期の在宅医療に関するイメージが大きく変わった」「薬剤師として薬の提供や服薬指導だけでなく、コミュニケーションやフィジカルアセスメントの大切さを実感した」「他職種の仕事を理解したうえで薬剤師としての役割を考えていきたい」といった声が聞かれました。本プログラムを通して、学生たちは、在宅医療の現場で活躍する薬剤師としての意識と、実践的なスキルを習得しています。
社会ニーズに応える、薬剤師の育成
京都薬科大学は、本プログラムを今後も継続・発展させ、社会で必要とされる地域医療に貢献できる薬剤師を育成していきます。将来、在宅医療の現場で活躍したいと考えている薬学生にとって、貴重な学びの機会となるプログラムです。