未来の薬局を支える「P-CUBE フルセルフレジオプション」
2025年12月18日、株式会社EMシステムズが薬局向けレセプトコンピュータ「P-CUBE」の新しいオプション製品「P-CUBE フルセルフレジオプション」を発表します。この新たな商品は、薬局業務の効率化や経営基盤の強化を実現するために開発されました。
開発の背景
薬局業界は現在、人材不足や診療報酬改定により大きな影響を受けています。国は薬剤師の業務を対物業務から対人業務へシフトさせるよう求めていますが、多くの薬局では会計や精算業務に多くの時間が割かれており、専門業務に集中できないという構造的課題があります。そこで今回、EMシステムズは、薬局の業務を効率化する「フルセルフ会計システム」の開発に取り組み、製品を市場に投入する運びとなりました。
製品の特長
「P-CUBE フルセルフレジオプション」の特長として、以下の3つのポイントが挙げられます。
1.
シームレスな連携:この製品は、薬局特化型の設計であり、レセコン(レセプトコンピュータ)との連携がスムーズに行えるよう工夫されています。患者に渡す明細書に印字されたQRコードを精算機に読み込ませることで、手入力の手間が省かれ、ヒューマンエラーのリスクが軽減されます。さらに、会計結果はリアルタイムでレセコンに反映され、未収金の状況を一元管理できます。
2.
戦略的価格:全国の薬局が直面しているコスト負担を減少させるため、トップシェアの寺岡精工との提携により低価格を実現しました。釣銭機付きの本体は198万円(税抜)で提供され、月額使用料は1台あたり19,800円(税抜)と、業界最低水準のキャッシュレス決済手数料を標準装備。
3.
業務効率化:導入後には年間800時間の業務削減が可能であり、これによりスタッフは本来の業務である服薬指導や患者対応に集中できるようになります。患者の待ち時間も短縮され、顧客満足度の向上にもつながります。加えて、非接触での会計が可能なため、衛生面への配慮も徹底されています。
今後の展開
「P-CUBE フルセルフレジオプション」は、薬局の業務効率化だけでなく、経営戦略の強化にも寄与することが期待されています。2026年には、電子薬歴機能との連携を強化し、未収金の漏れを防ぐ仕組みを導入する予定です。
セミナーのご案内
本製品の導入を考えている薬局の方々を対象に、2026年度報酬改定に向けた薬局経営基盤強化セミナーが12月23日に開催されます。このセミナーでは、本製品を用いた業務効率化の具体例が紹介される予定です。定員500名になり次第締切とされるので、参加希望の方は早めのお申し込みをおすすめします。
まとめ
EMシステムズの「P-CUBE フルセルフレジオプション」は、業務効率化や経営の見える化を実現し、薬剤師の職能を最大限に活かすための画期的な製品です。薬局業務の未来を大きく変える可能性を秘めたこの商品は、多くの薬局に導入され、広がりを見せることでしょう。特に人材不足に悩む現代の薬局にとって、ぜひとも注目すべき革新です。