草薙の龍勢花火
2018-09-20 11:01:22

静岡県草薙の伝統「龍勢花火」2023年度の開催概要

伝統の祭り、草薙龍勢花火の魅力



静岡県では、毎年9月20日を中心に行われる草薙神社例大祭において、地域特有の伝承文化「龍勢花火」が打ち上げられます。この花火は、平成15年に静岡県の無形民俗文化財に指定され、その魅力は今も多くの人々を惹きつけています。特設サイトで情報を確認できるので、ぜひ訪れてみてください。特設サイトはこちら

龍勢花火とは?



「龍勢」は、直径60~70mm、長さ約1メートルの竹筒に火薬を詰め込み、その爆発力を利用して空高く打ち上げられます。打ち上げる際の白煙がまるで龍のように見えることからこの名が付けられ、流れ星のように降下時に美しい光と煙を放つ様子は、観客の目を楽しませます。

花火は10数秒の華やかさですが、その背後には竹の採取や火薬の調合、さらには工夫を凝らした変化花火の製作など、長い年月をかけて準備が進められています。草薙神社龍勢保存会のメンバーたちは、大会の5か月前から活動を開始し、地域の小学生を対象としたワークショップも行うなど、過去の文化を学び伝える取り組みも行っています。

草薙神社龍勢保存会の活動



同保存会の使命は、龍勢花火の技術を守り、伝承することです。地域住民との交流を深めるために、年に一度の大会を地域自治会や神社氏子会と共に開催します。この際に打ち上げられる全ての花火は、古老から受け継がれた技術や経験、そして現会員による新たな工夫が詰まっています。これにより、次世代へとその技術を伝え続けています。

変わらぬもの、変わるもの



龍勢花火の製作において守られる原則は三つあります。それは竹の使用、黒色火薬の使用、そして手作りであることです。成功を追求するうえでの材料や技術、製法は重要ですが、仲間とともに手間をかけることで得られる成功の喜びは何物にも代えがたいものです。時代の変化に応じて、祭りの形態や運営は工夫されるべきですが、伝統の核となる部分は大切に守られるべきです。

龍勢花火の歴史



龍勢花火の歴史を遡ると、草薙神社祭礼において、早くも明治44年の日記にその記録が残されています。また、文化13年には船越村にて「花乱星」が打ち上げられたことが記録として残っており、この花火がいつ頃「龍勢」に進化したのかは不明ですが、19世紀後半の安政年間にはすでに奉納されていたとも伝えられています。

2023年度の開催情報



  • - 名称: 草薙大龍勢
  • - 日程: 2023年9月23日(日)※雨天の場合は9月24日(祝)、9月29日(土)
  • - 会場: 草薙スポーツ広場および周辺農地。JR草薙駅からのシャトルバスが運行されます。
  • - タイムスケジュール:
- 11:45~ 龍勢木遣り道中
- 13:00~ 子ども神輿
- 13:45~ 開会式
- 14:30~ 昼打の部(龍勢)
- 18:00~ 夜打の部(流星)
- 20:30~ 打上げ花火

詳細なスケジュールや打上げ番付表については、こちらをクリックしてください。


この祭りは、地域の文化や歴史を身近に体感できる貴重な機会です。静岡県へ訪れる際は、ぜひ草薙龍勢花火をお見逃しなく!

会社情報

会社名
草薙龍勢花火大会実行委員会
住所
静岡県静岡市清水区草薙349
電話番号

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。