ポストSDGs時代を切り開く『未来思考コンセプト』の登場

ポストSDGs時代を切り開く新たな指針

2025年6月27日、株式会社クロスメディア・パブリッシングから書籍『未来思考コンセプト―ポストSDGsのビジョンを描く』が発売されます。この本は、電通グループの「電通未来事業創研」が開発した企業の未来価値創造メソッドを体系的にまとめたものです。著者は“未来は予測するのではなく、創り出すもの”という信念のもと、2030年以降のポストSDGs時代に向けた、質的成長を実現するための具体的手法を様々に紹介していきます。

ポストSDGs時代に求められること

SDGs（持続可能な開発目標）が2030年に達成を迎える中で、企業は「量的成長から質的成長への転換」が求められています。著者たちは、ビジョンを起点にしたバックキャスト思考を強調し、社会的課題と生活者のニーズを同時に満たす新たな価値創造の道を示しています。この新しいアプローチにより、企業はより良い未来に向けた実効的な戦略を練ることができるのです。

誰に向けて書かれているのか

本書は以下のような方々にお勧めです：

- 経営者や企画担当者で、新しい価値を生み出す方法が見つからずにいる方
- 同じアプローチでは今後の成長が難しいと感じているビジネスパーソン
- 新規事業担当で、新たなアイディアの拠り所を探している方
- ワクワクする未来を描きたいと考えている全ての人たち

独自ツールで未来を可視化

『未来思考コンセプト』では、電通未来事業創研が開発した独自のツールが初公開されます。具体的には「未来曼荼羅」「未来ファインダー100」や「普遍的11欲求」といったツールを使用することで、高精度な未来情報と生活者インサイトを統合し、目指すべき未来像を具体化します。また、VIAメソッド（Value・Identity・Awesome）を用い、「未来コンセプト」を導出していくことで、理想を現実に変えるための具体的な戦略を提供します。

2040年の未来像を描いた短編小説

本書の第5章では、2040年の未来をテーマにした8つの短編小説が収められています。ここには、60歳でもサッカー選手として活躍する主人公や、自由に姿を変える美容男子、ストレスをマネジメントするシニアなど、多様な未来のライフスタイルが描かれています。これを通じて、読者は自分の興味や業界の未来像を想像できるようになります。

書籍の構成と内容

本書は以下の構成で進められています：

- はじめに
- 第1章：今、なぜ未来について考えるのか。
- 第2章：ビジョンドリブンなバックキャストアプローチ
- 第3章：未来はビジネス課題を解決するツール
- 第4章：つくりたい未来像のつくり方
- 第5章：構想事例
- 第6章：未来コンセプトの見つけ方
- おわりに

著者と書籍情報

電通未来事業創研は、企業の未来価値を見出すための独自のアプローチを提案する国内の専門組織です。著者には𠮷田健太郎、千葉貴志、小椋尚太などが揃い、持続可能な「ありたき未来」の実現に向けた取り組みを行っています。

この取り組みを基にした本書は、実用的かつ具体的であり、SDGs後の世界を生き抜くための強力な共通ツールとなることでしょう。

その他書籍情報