令和7年度加工食品のカーボンフットプリント算定の企業決定と取り組み

農林水産省、令和7年度加工食品CFP算定の参加企業を発表

令和7年度「加工食品カーボンフットプリント（CFP）算定に係るモデル事業」に参加する企業が、厳正な審査を経て、森永製菓株式会社とキッコーマン株式会社の2社に決まりました。このモデル事業は、食品業界における温室効果ガス排出量の把握と削減活動を促進するための重要な取り組みとして位置付けられています。

カーボンフットプリントとは

カーボンフットプリント（CFP）は、製品やサービスのライフサイクルを通じて排出される温室効果ガスの総量を数値化したものです。食品事業者にとって、この指標は自社の環境負荷を理解し、改善に向けての具体的なアクションへとつなげるための基盤となります。

モデル事業の背景

農林水産省によると、このモデル事業は「みどりの食料システム戦略」の一環として位置づけられており、サプライチェーン全体を通じた脱炭素化の推進を目指しています。特に、温室効果ガスの排出量をしっかりと把握し、その削減の成果をモニタリングすることが求められています。食品事業者においても、CFPを用いた排出量計算を行い、自社の取組の可視化を目指すことが大切です。

2社の参加により、この取り組みはより具体的なものとなります。森永製菓とキッコーマンは、それぞれの製品ラインでのCFP算定を行なうことで、業界内での影響力を発揮することが期待されています。