岡山県で始まる新たな教育プログラム
岡山県で小学生・中学生を対象にした量子リテラシープログラム「Quantum Kids Pilot Program」が2025年8月から開始されます。このプログラムは、量子リテラシーとSTEMスキルを身につけることに特化した3ヶ月間の特別カリキュラムで構成されており、新たな教育の一環として注目されています。
このプログラムの最大の魅力は、30量子ビットの量子コンピュータ「Quokka(クオッカ)」システムを使用した実践的な体験ができる点です。生徒たちは量子コンピューティング、量子センサー、量子通信について学び、物理、数学、情報科学の基本概念を英語による没入型の学習環境で習得します。
プログラムの基本情報
- - 対象者: 岡山県在住の11歳から13歳の児童・生徒12名(選考済み)
- - 場所: AMAKIラボ(倉敷市藤戸町天城11番地)
- - 開講日: 全9回コース
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金曜日コース:18:45~20:15
- 2025年8月8日、8月29日、9月5日、9月12日、9月19日、9月26日、10月3日、10月10日、10月17日
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土曜日コース:10:30~12:00
- 2025年8月9日、8月23日、9月6日、9月13日、9月20日、9月27日、10月4日、10月11日、10月18日
なお、量子リテラシーに関する本格的な授業は9月から開始される予定です。レッスンの見学や取材に関心のある方は、AMAKIラボまでお問い合わせください。
量子リテラシー教育の重要性
内閣府が掲げる「先端量子技術の社会課題解決への応用推進」では、2030年までに以下の目標が設定されています。
- - 量子技術の利用者が1000万人
- - 量子技術による生産額50兆円規模
- - 未来市場を切り開く量子ユニコーンベンチャーの創出
Eigensystemsの共同創設者で、ベストセラー児童向け科学書の著者でもあるクリス・フェリー教授は、「量子教育とリテラシーの拡充は、この目標を達成するためには不可欠であり、より若い世代から始めることが重要です。」と語っています。このプログラムは、その第一歩となるものです。
提携先について
本プログラムは、Eigensystems Pty Ltdと提携して実施されます。Eigensystemsは量子教育に特化した世界初のIT企業であり、すべての世代に量子技術を提供することを使命としています。主力製品の「Quokka」は、30量子ビットの量子コンピュータを模倣する教育機器として日本やニュージーランド、フィンランドなど多くの教育機関に導入されています。
AMAKIラボの取り組み
AMAKIラボは、2021年に岡山県倉敷市に設立された教育機関で、プログラミングやVR、ロボット技術などを通じて、技術的かつクリエイティブなスキルの構築を目指しています。代表のウィンは、アメリカ出身のプログラマーで、教育現場での経験が豊富です。「子どもたちが問題解決能力や創造性を育む場を提供したい」と語る彼のビジョンは、AMAKIラボを通じて実現されつつあります。
連絡先情報
プログラムの詳細や取材依頼に関しては、以下までご連絡ください。
担当者: ウィン・カーン
メール:
[email protected]
電話: 070-8348-1230
ウェブサイト:
AMAKIラボ
ウェブサイト:
Eigensystems
メール:
[email protected]