全国優良石材店の会「今風お墓参り川柳」入賞作発表
お墓参りというと、多くの場合、お盆やお彼岸を思い浮かべますが、近年ではお正月に訪れる人々も増加してきました。新年の挨拶として、先祖に感謝しつつ一年の報告を行い、新たな気持ちでスタートを切りたいという想いが交差しています。
全国約200社の石材店で構成される「一般社団法人 全国優良石材店の会」(通称:全優石)が主催する第2回「今風お墓参り川柳」の募集に、約12,500句の応募が集まりました。その中から選ばれた秀逸な10作品が発表されました。いずれも2024年の流行語や出来事を取り入れた、ユーモアあふれる作品です。
2024年を彩る入賞作
ここでは特に注目すべき入賞作品を紹介します。
パリ五輪
ペンネーム: 女性
居住地: 岐阜県 恵那市
パリオリンピックでの活躍をテーマに、メダルにさえ負けないお墓の手入れの大切さをユーモアたっぷりに詠んでいます。
新札
ペンネーム: 男性
居住地: 神奈川県 横浜市瀬谷区
新しい紙幣と孫を披露するためのお墓参り、現代らしい視点が光ります。
夫婦別姓
ペンネーム: 男性
居住地: 埼玉県 桶川市
夫婦が別姓になっても、絆は変わらないというメッセージが込められています。
過半数割れ
ペンネーム: 男性
居住地: 大阪府 茨木市
政治的な情勢を反映しつつ、過疎化が進む故郷のお墓の現状を詠んでいます。
物価高
ペンネーム: 女性
居住地: 大阪府 吹田市
物価の高騰を感じざるを得ない現実をお供えの数で表現しています。
猛暑
- - 作品: 墓参りネッククーラー巻いたままうめやえのきだけ
ペンネーム: 男性
居住地: 山口県 下関市
猛暑の中、涼を取りつつお墓を訪れる姿が想像される作品です。
映える
- - 作品: 花添えて映えるお墓を子に送るカルダモン
ペンネーム: 女性
居住地: 東京都 武蔵野市
SNSが影響する現代の文化を取り入れた、子供への伝承の意義を感じさせる一句です。
墓じまい
- - 作品: 手を合わす孫見て止めた墓じまい元気オヤジ
ペンネーム: 男性
居住地: 長野県 駒ヶ根市
墓じまいを考えていた祖父が、孫の姿を見てその決断を見直す様子が印象的です。
叱ってほしくて
ペンネーム: 男性
居住地: 静岡県 伊豆の国市
先祖との対話を求める心情が響く作品です。
先祖あり
ペンネーム: 男性
居住地: 静岡県 駿東郡
先祖の存在が自身のアイデンティティーであることを考えさせられる一句です。
まとめ
このように、多彩なお墓参り川柳が集まった今回の募集。10作品は笑いや感動をもたらし、またお墓参りの新たな楽しみ方を提案してくれます。お墓参りを通じて、我々が先祖とつながる意味をまた考え直してみるのも良いでしょう。