OKANOとFRANZのコラボ
2018-11-08 13:29:59
博多織老舗OKANOがFRANZと手掛けた新作、具体化した異文化交流の美
博多織の老舗、OKANOと世界的陶器ブランドFRANZのコラボレーション
創業121年を迎える博多織の老舗、OKANOが、台湾の陶器ブランドFRANZとのコラボレーションを実現させました。オープニングとなるトークイベントでは、FRANZの陳立恒総裁とOKANOの岡野博一代表取締役社長が出席し、伝統工芸を守りながら現代のテクノロジーとデザイン、さらには美的センスの融合について語りました。彼らは、歴史のある技術が未来にどう繋がるのか、そのためには何が必要なのかを来賓に伝えました。
イベント当日は、両社が手掛けた世界初のコラボ作品も公開され、来場者の注目を集めました。このイベントは、11月13日まで「FRANZ2018名品展」として開催され、FRANZの魅力的な陶磁器作品と共に、OKANOとFRANZの融合から生まれた限定商品「蝶舞風花」が販売されます。
コラボレーション作品「蝶舞風華」
このコラボレーションで生み出された「蝶舞風華」は、OKANOの人気スカーフとFRANZのジュエリーボックスのセット商品です。この作品は、異なる文化が交わるデザインの対話から誕生したもので、FRANZの名品「蝶舞(蝶の物語)」や明治時代の浮世絵師、月岡芳年の作品「風俗三十二相」からインスパイアを受けています。蝶が色とりどりの花の間を優雅に舞う様子は、この異文化間の交流を象徴するものです。
この商品は、OKANOの120年以上の歴史を背景に、その技術とFRANZの陶磁器製造技術が融合した芸術的な仕上がりとなっています。柔らかな織物と硬質な磁器が出会い、国や文化を越えた美の表現が見事な形で実現しました。
商品の具体的な仕様や特徴は以下の通りです。素材はシルク100%のスカーフと、実用的な小物入れとしてのジュエリーボックスがセットとなり、販売価格は58,000円(税別)です。デザインには、女性の着物柄として一般的な六角形が取り入れられ、スカーフやジュエリーボックスではこのデザインが豊かに表現されています。スカーフには色彩豊かな花の間を飛ぶ蝶が描かれ、ジュエリーボックスには柔らかい青空を背景とした鮮やかな柄の蝶模様が施されています。これで、技術的な融合だけでなく、視覚的にも心を打つ作品が生まれました。
OKANOについて
OKANOは、博多織を守り時間と共に進化してきた企業です。その悠久の歴史は770年前にまで遡ります。博多の商人である満田弥三右衛門が中国から技術を持ち帰ったのが始まりで、また福岡県有田遺跡からは2000年前の絹織物が出土しています。その証拠によって、私たちの技術は古くから培われてきたことが分かります。
OKANOは、GINZA SIXに設立した旗艦店を有し、職人たちが手掛ける最高のアイテムを提供しています。国宝級の職人たちと新たな世代の若手職人が共に、質の高い作品を生み出し、次世代に伝えることが使命です。
FRANZについて
FRANZは、台湾の陶器メーカーで、1000年に渡る中国磁器の伝統を受け継ぎつつ新しい美を創造し続けています。ニューヨーク国際ギフト展で賞を受賞するなど、その品質は世界中で高く評価されています。自然をテーマにした独自の造形美が特徴で、蝶や花を大胆に描いています。
最後に
OKANOとFRANZのコラボレーションは、伝統と現代の架け橋を築き、世界中の人々に美を伝えています。「蝶舞風華」のような作品が、文化の枠を超えた交流をさらに深める一助となることでしょう。美しさとは、時には歴史を紡ぎ、新たな物語を生み出す力を持っているのです。
会社情報
- 会社名
-
株式会社 岡野
- 住所
- 福岡県那珂川市片縄東1-6-21
- 電話番号
-
092-952-3586