日本法務AI活用の現状とAPAC市場とのギャップ
2026年のAPAC AI意識調査における日本市場レポートが、レクシスネクシス・ジャパンから発表されました。この調査には、アジア太平洋地域10市場で活躍する法務プロフェッショナル1,715名が参加し、日本の回答者は211名です。本記事では、調査結果を基に、日本の法務におけるAI活用の現状と、APAC市場との違いを深掘りしていきます。
日本の法務におけるAI活用の現状
調査結果によれば、日本の法務業界でのAIの利用率は88.6%という高い数値を記録しました。APAC全体での平均は94%であるため、やや差がありますが、特に汎用AIの利用者の66.1%が日常的に利用していることは特筆に値します。このように、AIの導入は急速に進んでいますが、他の市場と比較しても特に高い日常利用率を示しています。また、AI利用ポリシーの整備率も62.6%と、APAC平均を上回るものとなっています。
課題と期待
調査の結果、特に顕著なのは「ツール間の連携不足」を指摘する回答者が50.2%に達した点です。これはAPAC市場の中でも最も高いもので、次いで「情報の再入力・重複作業」が44.5%という結果でした。また、法律事務所に対する専門性の期待は63%と、APAC平均の43.6%を大きく上回っています。ここから、AIが業務の補助のみならず、専門性を補完する形で活用される必要があることが浮かび上がります。
汎用AIの利用と法務特化型AI
さらに調査では、リーガル特化型AIの導入率が39.3%であるのに対し、利用しない理由として「予算の制約」と「汎用AIでニーズを満たしている」が挙げられました。このことは、日本の法務業界が特化型AIに対しても高い期待を抱きつつ、実際には予算やニーズに応じて汎用AIを選択している現状を示しています。
未来に向けた期待
今後のテクノロジーに対する期待値も高まっており、ガイド付きワークフローで提供された場合、AIを利用する可能性が70.6%に達するとしています。また、企業法務部門では「テクノロジースキルの重要性の増大」が48.8%、「リーガルオペレーションの重要性の増大」が38.9%と、それぞれのトレンドが見えます。これらの変化から、日本の法務部門が業務の効率化に向けてどのようにAIを活用していくかが注目されています。
まとめ
レクシスネクシス・ジャパンでは、法務業務の流れを支えるAIソリューションを今後も提供していく意向を示しています。高度な専門性とテクノロジーの融合が求められる中、日本の法務がどのように変わっていくのか、ますます目が離せません。調査データは、今後の市場動向や法務業界の発展において重要な指針となるでしょう。
<調査レポートのダウンロードに関する情報>
この調査全体の詳細が気になる方は、レクシスネクシスの公式サイトから「LexisNexis 2026年 APAC AI意識調査の日本市場レポート」をチェックしてください。全24ページの内容が無料でダウンロードできます。さらに、グラフ画像や日本語の自由回答の原文も提供可能となっています。
今後の法務AI活用の促進に向け、レクシスネクシス・ジャパンは更なる取り組みを行っていく方針です。