LIBリサイクル革命
2024-11-14 17:49:18

廃バッテリーから資源を回収!tozero社への出資で注目されるリチウムイオン電池リサイクル

廃バッテリーから資源を回収!革新的リサイクル技術で注目を集めるtozero社



近年、電気自動車(EV)の普及拡大に伴い、リチウムイオン電池(LIB)の需要が急増しています。しかし、LIBの原料となるレアメタルの供給不安定化や、環境負荷の低減といった課題も浮き彫りになっています。こうした中、注目を集めているのが、廃棄されたLIBから貴重な資源を回収するリサイクル技術です。

この分野で革新的な技術を持つのが、ドイツのスタートアップ企業tozero GmbH(以下、tozero社)です。tozero社は、あらゆる種類のLIBを粉状にした「ブラックマス」から、リチウムなどの重要鉱物を効率的に分離・回収する独自の技術を開発しました。この技術により、廃棄物であったLIBから貴重な資源を取り出し、新たなLIBの製造に再利用することが可能になります。

グローバル・ブレインによる出資と今後の展望



tozero社の高い技術力と市場ポテンシャルに着目し、グローバル・ブレイン株式会社が運営する「JGC MIRAI Innovation Fund」が出資を実行しました。同ファンドは、安全・安心で持続可能な社会システムに関連したスタートアップ企業への投資を目的としています。今回の出資は、tozero社の事業拡大を強力に後押しするだけでなく、日本のリサイクル業界にも大きな影響を与える可能性を秘めています。

グローバル・ブレインは、tozero社への多面的な支援を行うことで、日本市場への事業拡大を含め、さらなる成長を支援していくとしています。具体的には、技術開発、事業戦略、市場開拓などにおいて、幅広いサポートを提供する予定です。

tozero社の技術と循環型経済への貢献



tozero社の技術は、単なるリサイクル技術にとどまりません。廃棄物を資源に変換するだけでなく、サプライチェーンの安定化、環境負荷の軽減、そして循環型経済の実現に大きく貢献する技術です。

特に、欧州では電池規制が強化されており、LIBのリサイクルは喫緊の課題となっています。tozero社の技術は、これらの規制に対応するだけでなく、環境問題への意識の高まりにも合致した、まさに時代のニーズに応える技術と言えるでしょう。

tozero社と関係各社の概要



tozero GmbH
所在地:Munich, Germany
創業者CEO:Sarah Fleischer
CTO:Dr. Ksenija Milicevic Neumann
設立日:2022年
事業内容:リチウムイオン電池リサイクル

JGC MIRAI Innovation Fund
無限責任組合員:グローバル・ブレイン株式会社
運用総額:50億円
運用期間:10年間
有限責任組合員:日揮ホールディングス株式会社、日揮株式会社

グローバル・ブレイン株式会社
所在地:東京都渋谷区渋谷二丁目17番1号
代表者:代表取締役社長 百合本 安彦
設立日:1998年1月
* 事業内容:ベンチャーキャピタル事業

まとめ



tozero社のリチウムイオン電池リサイクル技術は、持続可能な社会の実現に大きく貢献する可能性を秘めています。グローバル・ブレインによる出資を機に、tozero社の技術が世界中に広がり、循環型経済の構築が加速していくことが期待されます。今後の展開に注目しましょう。


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会社情報

会社名
グローバル・ブレイン株式会社
住所
東京都渋谷区渋谷二丁目17番1号
電話番号

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