書籍紹介:『社会を元気にしたら会社も元気になった』
かつて、企業の社会貢献活動に対して懐疑的だったという著者の谷垣吉彦氏。しかし、株式会社わかさ生活が25年間にわたり実践してきた多彩な支援活動を取材する中で、その真剣さと熱意に心を動かされたといいます。この度、彼の取材を通じて得た知見をもとに、社会貢献に特化した書籍『社会を元気にしたら会社も元気になった』が2025年7月22日に発売されることが発表されました。
わかさ生活の歩みと支援の背景
本書では、わかさ生活が経営の中で重視してきた社会貢献活動について詳しく記録しています。特に注目すべきは、能登半島地震における迅速な支援です。2024年の年明け直後に発生した地震に対し、わかさ生活は1月4日には支援プロジェクトを立ち上げ、5000万円の義援金と健康支援製品を即座に提供しました。このような素早い行動が、企業と地域社会との信頼を築く見本と言えるでしょう。
「目の健康」をテーマにした支援
また、最も注目すべきは、企業が持つ専門性を活かした社会貢献です。わかさ生活はサプリメントを手掛ける企業であるため、盲導犬の育成支援やアイバンクミュージカルへの協賛など、直接的に人々の健康に寄与する活動に力を入れています。さらに、子ども向けの「メノコト元気教室」など、次世代を担う子どもたちへの啓蒙活動も行っています。
従業員と顧客が共に取り組む
興味深いのは、わかさ生活の支援活動に従業員のみならず顧客も巻き込むユニークな取り組みです。全社をあげて支援活動に取り組む「わかさHappy隊」などの活動は、企業と顧客の絆をより強固にし、支援の輪を広げる役割を果たしています。このような取り組みは、参加する側の満足感を高めるだけでなく、支援の持続可能性にも貢献しています。
創業者の理念を継承する企業文化
創業者の角谷建耀知氏の「社会のために会社がある」という理念が、支援活動の根底にあります。この理念は、25年以上にわたり持続的な支援を生んできた背景を説明しており、企業文化として根付いていることが非常に重要です。谷垣氏は、企業の社会貢献は単なるイメージ戦略にとどまらず、真摯な努力と非営利的な実態が求められることを実感しています。
結論
『社会を元気にしたら会社も元気になった』は、企業の社会貢献に興味があるすべてのビジネスパーソンにとって必読の一冊です。支援活動が単なる義務ではなく、企業価値を高める要素となることを示したこの書籍は、社会との関係性についての新たな視点を提供してくれるでしょう。
書籍情報
- - 著者:谷垣吉彦
- - 発売日:2025年7月22日(火)
- - 価格:本体1,800円+税
- - 発行:株式会社わかさ生活
- - 発売:株式会社大垣書店