スマートフォンで生体データをリアルタイムに取得
非加工の生体データを取得するための新しいプラットフォーム「MIKAZUKI」が、nonat株式会社から提供開始されました。このプラットフォームは、特に研究機関やヘルステック企業、製薬会社向けに設計されています。これまでの従来型の計測方法を取っ払い、スマートフォンとセンサーを直接接続することで、データ取得の効率と自由度が飛躍的に向上します。
従来の課題
近年、医療AIの研究現場では、心拍、体温、呼吸、脳波など、様々な生体信号を高頻度で取得し、それをAIで解析するニーズが急速に高まっています。しかし、既存の計測環境は、大型専用機器やPCに依存しているため、設置コストや環境制約が大きな障害となっていました。また、多くのシステムが加工されたデータのみを扱っているため、生データの取得が難しく、AI解析には重大な影響を及ぼしていました。さらに、各センサーごとにアプリ開発やドライバー設定が必要であり、研究者は技術的な負担を強いられていたのです。
MIKAZUKIの提供する解決策
「MIKAZUKI」は、研究者や技術者のニーズに応え、未加工の生データをスマートフォンを使ったシンプルなワークフローで取得可能にします。具体的には、研究テーマやセンサーの仕様、計測プロトコルをヒアリングの上、カスタムな支援サービスを提供します。
具体的な成果物
- - センサ筐体の設計・造形
- - 複数チャネルに対応したファームウェア
- - Androidアプリの開発(波形の表示・保存機能、UIの作成)
- - UI/UX設計やBLE連携、AI推論の組込等のオプション実装
- - 技術サポート(Q&Aや機能追加)
- - 研究費申請用の技術文書、倫理審査への対応、PMDAの相談支援
このサービスは、医療機器ではなく、研究支援用の技術を提供するもので、診断や治療を目的とした利用は対象外です。
代表者のメッセージ
nonat株式会社の代表取締役である伊藤敬佑氏は、「医療AI研究の現場では、欲しいデータが取れないという技術的な障壁が存在しています。そのため、MIKAZUKIを開発しました。このプラットフォームを利用することで、患者のベッドサイドで難なくデータを取得し、研究の自由度や迅速性が大きく向上するでしょう。私たちはこれを通じて現場の技術インフラを進化させ、事業会社や学術機関とのイノベーションを加速させていきます。」と語っています。
さらなる詳細情報
MIKAZUKIに関する詳細な情報は、
こちらをご確認ください。何かお問合せがある方は、nonat株式会社までご連絡ください。メールアドレスは
[email protected]です。