銀座と奄美の染め交流
2025-06-09 11:34:58

銀座と奄美大島の子どもたちが草木染めでつながる感動の交流授業

銀座と奄美大島の子どもたちが草木染めでつながる感動の交流授業



2023年6月、東京都中央区の中央区立泰明小学校において、特別な課外授業「第28回 銀座の柳染 課外授業」が行われました。この授業は、地域への社会貢献活動として始まり、今年でなんと28回目を迎えることとなりました。興味深いのは、この授業が銀座と大自然の奄美大島の子どもたちをつなぐ役割を果たしていることです。

授業の内容と目的



今年度の授業は、「柳の剪定」「柳の歴史の講話」「柳染めの実習」という三部構成で実施されました。特に実習では、大島紬の泥染めに使用する「奄美の泥」を加えた特別な染液を用いてハンカチを染める体験が行われました。この取り組みの背景には、創業者の故郷である奄美大島から取り寄せた素材があり、子どもたちは自然とのつながりを感じながら、草木染めの技術を学んでいきます。

交流授業の取り組み



2017年からは奄美大島の龍郷町立大勝小学校の5年生ともオンライン授業を通じて交流を行っています。地元の歴史や文化を通じたビデオレターを作成し、お互いの地域について学び合うことで、子どもたちの視野が広がることを目的としています。このような交流によって、銀座と奄美の子供たちが持つ異なる背景や文化の理解が促進されるのです。

柳染めの歴史



銀座の柳染めは、約31年前に「銀座もとじ」が始めたプロジェクトです。発端は、銀座一丁目の柳通りで通行人の邪魔になるという理由で剪定される柳の葉を見て、「この柳の命を生かして何かできないか」という思いからでした。その成果が、今日の柳染め授業の始まりです。子どもたちにものづくりを通じて、郷土愛と自然を大切にする心を育むことが願われています。

この授業は単なる草木染めの実習に留まらず、児童たちが根を深く張る地域の文化を体験し、学び、加えて環境保護への意識を高めるきっかけともなっています。

参加者の反響



授業を終えた子どもたちは、柳の枝葉を無駄にせず、熱心に剪定された素材を集める姿が印象的でした。特別な泥に触れ、「柳の色」が変化する様子に驚き、喜びを感じながら、ものづくりの楽しさや自然の美しさを実感していました。彼らにとって、この授業はかけがえのない経験となり、心の中に自然や文化への感謝の気持ちを根付かせる素晴らしい機会となったのです。

今後の展望



「銀座もとじ」は、今後もこのような草木染めによる文化体験を大切にし、地域と環境への貢献を続けていく意向を示しています。大都会の銀座と大自然の奄美大島との架け橋となるこの活動が、未来の子どもたちにとっても豊かな学びの場となることを願っています。全学生が再び同じ場所でその経験を共有できる日が来ることを期待しています。


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会社情報

会社名
株式会社銀座もとじ
住所
東京都中央区銀座4-8-12コチワビル3F(本部)
電話番号
03-5524-3222

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