佐賀県で新たな支援プログラム「まんぷくライダー」始動
一般社団法人こども宅食応援団が創設した「まんぷくライダー」は、12月から佐賀県内で始まります。このプロジェクトは、食品や物資を地域のこども宅食実施団体に届けることにより、彼らの活動を支援します。具体的には、佐賀市に位置するセントラル倉庫から各団体に定期的に寄付品を配送し、支援物資の受け取りがより安定する仕組みを構築します。これにより、各団体は本来の業務に集中しやすくなる環境が整うことが期待されています。
こども宅食応援団の取り組み
設立から6年が経過したこども宅食応援団は、現在18団体のこども宅食実施団体を佐賀県内で支援しています。この取り組みは、寄付者や企業からの支援に対する感謝の気持ちの表れでもあります。過去には、各団体がセントラル倉庫に足を運び、必要な資材を取りに行くスタイルが主流でした。しかし、それによって生じる「遠方から物資を取りに行くことが難しい」など、様々な問題が浮き彫りになっていました。
こども宅食応援団は、こうした課題を解決するために「まんぷくライダー」の発足が必要だと判断しました。「寄付品の流通を支援団体が担うことで活動を安心して進められる土台を築く」との考えのもと、各団体と連携を重ねていきます。
新たなスタッフとその役割
「まんぷくライダー」の活動を支える新しいスタッフが誕生します。松原さんは、佐賀県唐津市出身で、物資の在庫管理や配送を担当します。松原さんの信念は、「人を否定しないこと」。彼女は支援される親子の状況を理解し、寄付者の意向を尊重しながら活動を展開します。「お腹いっぱいご飯を食べてぬくもりを感じてもらえるように、まんぷくライダーとして走ります」と、彼女は意気込みを語っています。
地域での連携を強化
「まんぷくライダー」は、物資の配達だけではなく、各団体との対話も重視します。日常の活動の中で感じる不安や悩みにもしっかり寄り添い、こども宅食を安心して実施できる環境づくりを進めていくことが狙いです。こうした取り組みは、日々の支援活動にとって欠かせない要素となります。
孤立を生まない社会へ
こども宅食応援団は「孤立を生まない社会」を築くために、日本全国でこども宅食の取り組みを広めています。現在、239団体がそれぞれの地域で活動し、その重要性はますます増しています。支援には全国の皆さんの協力が不可欠で、特にふるさと納税からのクラウドファンディングに挑戦しています。
目標額は2000万円。佐賀県を中心にモデル地域での取組みを強化することで、地域差を埋め、教育やサポートが必要な家庭に手を差し伸べることを目指しています。
このように、佐賀県におけるこども宅食「まんぷくライダー」は、地域の人たちの温かいご支援を基にして、多くの家庭の支援を目指して進化を続けています。