グリーンハウスと住友商事、タイでの新たなフードサービス展開へ
株式会社グリーンハウス(本社:東京都新宿区)は、住友商事株式会社と共同で新たなフードサービス事業を展開することを発表しました。彼らの共同申し出は、タイに拠点を置くEpicure Catering社への出資に関するもので、この計画は今後の成長を見越した戦略的一歩となるでしょう。
共同企業体設立の背景
この新たな試みの核心には、住友商事とグリーンハウスが共同企業体(JV)を設立し、Dusit International社の子会社であるDusit Foods社との戦略的パートナーシップ契約を結ぶことで、さらに強力な競争力を持つフードサービスを提供しようという目的があります。Dusit International社は1948年に設立された、タイの大手ホスピタリティグループとして知られています。このグループの一員であるDusit Foods社は、全ての食品サプライチェーンを担っており、Dusit Hotels & Resortsなどで高品質な食材を供給しています。
Epicure Catering社とは
出資先のEpicure Catering社は2003年に設立され、タイ、ベトナム、カンボジア、香港においてインターナショナルスクール向けのフードサービスを提供しています。タイ国内ではそのシェアは70%以上を誇っており、同社のビジネスモデルは高く評価されています。CEOのTrevor John Allen氏が率いるこの企業は、国際的な市場においても着実に成長してきました。
グリーンハウスの実績と海外展開
グリーンハウスは、1947年の設立以来、食とホスピタリティに特化した総合的な事業を展開しています。国内外で約2,700カ所にフードサービスを提供する一方、累計会員数1,100万人を誇るAI食事管理アプリ「あすけん」の開発など、新しいビジネスモデルにも挑戦しています。さらに、「ホテルグランバッハ」などのホテルマネジメント事業や、レストラン業態でも高い実績があります。
海外展開に関しても注目が集まっており、シンガポール、中国、ベトナムで合計約10万食以上のサービスを提供するほか、レストラン事業では10地域において111店舗を開店しています。このような実績をもって、新しいフードサービスの展開が期待されています。
新会社の概要
新たに設立される共同企業体「株式会社グリーン・SC・マネジメント」は、2024年11月上旬に設立が予定されています。本社は東京都新宿区に置かれ、代表には善田高志氏が名を連ねます。資本金は1,000万円で、新たな挑戦がこの企業体から始まることでしょう。
この共同出資によって、グリーンハウスと住友商事はグローバルなフードサービス市場へのアクセスを強化することとなります。今後の詳細な展開に期待が寄せられています。