2024年10月4日から11日の間、世界ラリーレイド選手権「モロッコ大会」が開催され、トライアルライダーの藤原慎也選手が見事に完走を果たしました。この大会は彼にとって初めての経験でしたが、世界的に厳しい競技であるダカール・ラリーへの参戦権を見事に獲得しました。
藤原選手は株式会社松尾製作所とスポンサード契約を結んでおり、イタリアの老舗バイクメーカーFANTICのファクトリーサポートを受けて挑みました。今回の大会では、合計2,468kmという長距離を23時間52分で走り抜けるという素晴らしい成果をあげました。
大会のスタートはモロッコのマラケシュで行われ、その後5日間にわたって行われた過酷なレースの中で、ザゴラからメングブへと進むルートには5つのステージが設けられました。その中でも特に印象的だったのはメルズーガ砂丘群です。この砂丘は高さ160mを超えるデューンが連なり、藤原選手はそのダイナミックな地形を巧みに乗り越えていきました。
しかし、ラリーは決して簡単なものではありませんでした。雨の影響で1日目のコースは予想以上に厳しくなり、選手たちはまずその状況に慣れる必要がありました。藤原選手は初めてのバイクでのラリーに苦労しつつも、次第に慣れ、自らの限界に挑戦していきました。「3日目にはダカールを意識したスピードに挑戦し、体力をうまく温存しながら走ることができました。目標は完走し、経験を積むことでしたので、どちらも満たせて本当に嬉しいです」と藤原選手はコメントしています。
この結果、藤原選手は2026年のダカール・ラリーへの切符を手にしました。ダカール・ラリーは、砂漠や山岳地帯、泥濘地といった厳しい条件の中で、どれだけ速く走れるかを競う世界で最も過酷なラリー競技といわれています。過去にアフリカや南米で開催された後、今ではサウジアラビアで行われていますが、完走率は50%ほどと非常に低いのが特徴です。
藤原選手は、今後も国内外の大会に参加し、さらなるトレーニングを重ねる予定です。株式会社松尾製作所は、彼の挑戦を全力で応援し続けることを約束しています。これからの藤原選手の活躍から目が離せません。
本件に関する報道関係者の方は、藤原慎也 Road to ダカール・ラリープロジェクト事務局(株式会社新創社)までお問い合わせください。担当者は寺西で、電話番号は06ー6442ー0501、MAILは
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