FastLabel株式会社が、シリーズBエクステンションラウンドのセカンドクローズを完了しました。主な引受先は、丸紅株式会社とSony Innovation Fund 3 L.P.です。これにより、全体で3億円の資金を調達し、シリーズB全体の調達総額は14.5億円にのぼり、過去の資金調達を合わせると約21.5億円となります。
FastLabelは、データセントリックAI開発をサポートする企業であり、教師データの作成代行やアノテーションツールの提供からスタートしました。現在では、データ収集、生成、アノテーション、モデル開発、MLOpsの構築といった全プロセスを支援する包括的なサービスを提供しています。今回の資金調達は、2023年11月に実施されたシリーズBの一環であり、事業のさらなる拡大を目指して、パートナーシップの強化を図るものです。
今回の調達資金は、主にAIデータプラットフォームやアノテーションサービスの導入を加速させること、また、総合商社である丸紅の顧客ネットワークを活用した営業活動の強化に使われる予定です。そして、事業開発体制の整備や人材確保にも寄与することが期待されています。
各引受先からのコメントも寄せられています。ソニーベンチャーズの代表取締役社長、波多野 和人氏は、FastLabelが教師データ分野で注目の企業であり、AI開発における支援サービスのさらなる普及を期待しているとの意見を表明しました。リーダーシップを持つFastLabelが、エコシステムの中でより活躍することを望んでいるとのことです。
また、丸紅株式会社のモバイルソリューション事業部長、湊 展博氏は、AI活用が急速に進む中で特に重要な前処理の効率化に力を入れているFastLabelのプラットフォームに期待を寄せています。特に、優れたUI/UXを持ち、一貫した支援が行えることは、AIの普及に大きく貢献するはずです。今回の出資を通じて、FastLabelの成長を支持し、AI開発のプロセスを効率化することを目指しています。
FastLabelの代表取締役CEO、鈴木 健史氏は、今回の出資に新たなパートナーとして丸紅が加わったことを喜ばしく思っています。Sony Innovation Fundとのパートナーシップも強化し、幅広いネットワークを活用して、新たな市場開拓や営業活動の加速に努めていくとのことです。これにより、「AIインフラを創造し、日本を再び『世界レベル』へ」というビジョンを実現していく方針です。
FastLabelは、2020年に設立され、AI開発を包括的に支援する「AIPaaS」を提供しています。その成果は多岐にわたり、AI関連産業においてのリーダーシップを確立してきました。今後も、データセントリックなAI開発の進展に寄与し、さらなる成長を目指す姿勢を貫いていきます。具体的には、これまでの成果を生かし、業務の効率化や、AIを活用した新しいビジネスモデルの確立に向けた取り組みを進めていく考えです。
FastLabelの企業情報は以下の通りです。
- - 社名: FastLabel株式会社
- - 設立日: 2020年1月23日
- - 所在地: 東京都渋谷区千駄ヶ谷五丁目27番5号
- - URL: FastLabel公式サイト