世界腎臓デー啓発イベント「World Kidney Program 2022」
近年、慢性腎臓病(CKD)は日本の成人の約8人に1人、世界では9.1%の人が罹患している病気として認知されています。この度、「World Kidney Program 2022」が開催され、腎臓病に関する重要な情報を広めることを目的としたイベントが行われます。
開催概要
本イベントは、腎臓病を患っている方、そのご家族、さらには健康診断で尿検査の異常を指摘された方々に向けて、国内外から選りすぐりの専門家によるセミナーを無料で配信します。プログラムは、毎週異なるテーマに分かれており、全35演題が用意されております。視聴者は、事前に登録することで、どのセミナーにも参加可能となります。
プログラムのテーマは以下の通りです:
- - 第1週:腎不全のメカニズム
- - 第2週:慢性腎臓病(CKD)になったら
- - 第3週:透析治療を知ろう
- - 第4週:透析患者さんとその日常生活
ポイント①:腎臓病は進行する病気
このプログラムは、腎臓病に関する理解を深めることを重視しており、様々な病期に応じた演題を用意しています。地域ごとに異なる腎臓病治療の知識を共有し、グローバルな視点での学びを促進することを目的としています。これは、国際的な腎臓病治療のノウハウを学ぶ貴重な機会となります。
ポイント②:名古屋大学腎臓内科による専門監修
「World Kidney Program 2022」は、名古屋大学腎臓内科の専門家によって学術的に監修されています。各講義は腎臓専門医、透析専門医、糖尿病療養指導士など多様な背景を持つ講師によって行われ、質の高い内容を届けます。海外からも医師が参加し、国際的な視野でのダイアログが生まれることが期待されています。
ポイント③:透析患者の生の声
現在、日本国内には推定347万人の透析患者が存在する中、彼らの生の声を聞くことができるプログラムが盛り込まれています。愛知県腎臓病協議会及び名古屋市腎友会と連携し、「透析治療と仕事の両立」や「患者会活動」の実態をリアルに知るチャンスです。透析を受けている方々やその家族にとって、日常生活と治療の両立に役立つ情報が満載です。
本プログラムを通じて参加者が病気への理解を深め、生活の質を向上させる助けになればと願っています。今後も、慢性腎臓病についての啓発活動が広がり、多くの人々が病気に対する正しい知識を持つことができることを心より期待しています。