産後ケアの日の重要性
2023-03-02 09:00:01
「産後ケアの日」設立10周年記念と日本の子育て支援の未来
日本産後ケアの日とは
3月5日は「産後ケアの日」として、一般社団法人日本産後ケア協会が設立10周年を祝います。この日を通じて、出産後の母親に対するケアの重要性を広く認識してもらうことが目的です。「お母さんが幸せだと、家族全体が幸せになる」という理念のもと、協会はこれまで活動を続けてきました。
産後ケアの重要性
産後、母親の心と体におけるケアが不足しがちですが、それは家庭や地域全体の幸せに繋がる重要な要素です。近年、核家族化が進む中、子育てに関する支援が乏しくなり、孤立する母親が増加しています。こうした状況に対処するためには、専門家による包括的な育児支援が求められています。
日本産後ケア協会のミッション
協会の使命は、まず「産後ケア」の重要性を普及させることです。出産後の女性のライフスタイルにこの理念を組み込み、少子化対策や地域の子育て支援に寄与することを目指しています。そのため、認定資格「産後ケアリスト」の育成や、それを支える「産後ケアセンター」の促進に取り組んできました。
産後ケアリストの育成
協会設立以降の10年間で、産後ケアリストの受講者数は累計4,380名に達し、そのうち2,796名が認定を受けています。受講者は全国各地に及び、地域に根ざした産後ケアの受け皿が整ってきました。特に2014〜2016年には名古屋、大阪、福岡などでコースが増加し、2020〜2022年の受講者増はコロナ禍の影響で孤立した母親を助けたいという思いから来ていると分析されています。
産後ケアの現状と課題
これまで、産後ケアサービスを提供できる人材は不足していましたが、徐々に解消の兆しが見られています。しかし、サポート提供者の「質」に対する懸念も浮上しており、より高い質のケアを提供するためにはさらなる教育が必要とされています。この点について、協会は今後もリソースを投入し、専門的な知識を持った人材の育成に注力していくことが求められます。
未来への展望
今後10年で、家庭や地域社会が産後ケアの重要性を理解し、温かく見守れる環境が整うことを期待しています。日本全国に産後ケアに関する多様なサービスが生まれ、全ての家庭が支えられる社会の実現を目指しています。協会は引き続き、前進し続け、母親がより良い環境で子育てを行えるよう取り組んでいきます。
会社情報
- 会社名
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一般社団法人日本産後ケア協会
- 住所
- 東京都千代田区紀尾井町4-1新紀尾井町ビル3F
- 電話番号
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03-6272-3542