ウシオ電機と京セラ、株式譲渡契約を締結
2023年10月、京セラ株式会社とウシオ電機株式会社は半導体レーザーデバイス事業に関する株式譲渡契約を正式に締結しました。この契約によって、ウシオ電機は新たに設立する会社を通じて、その半導体レーザーデバイス事業を吸収分割し、京セラがその全株式を2027年4月1日に取得する予定です。
株式譲渡の背景
京セラが米国で展開している子会社、KYOCERA SLD Laser, Inc.(KSLD)は、GaN(窒化ガリウム)技術を用いた半導体レーザーデバイスの研究開発に注力しています。特に、車載向けのロードプロジェクション技術や、メタバース分野におけるARグラス向けのRGBレーザーダイオードの開発が進行中です。
KSLDの得意分野は青色および緑色レーザーの開発ですが、赤色レーザーの技術には課題があり、外部の技術やパートナーシップを模索していました。そこで今回、ウシオ電機が持つGaAs(ガリウムヒ素)基板を用いた赤色レーザーの競争力ある技術とリソースを取り込むことになりました。
事業の展望
ウシオ電機の半導体レーザーデバイス事業を京セラグループに加えることで、RGBレーザーダイオードにおける技術基盤が一層強化されます。この強化は、車載やメタバースといった多様な分野での製品開発を加速させ、新たなユーザー体験や社会的価値の創出に寄与することを目指しています。
特に、車載向けのロードプロジェクション技術は、進行方向や注意喚起情報を路面に投影し、周囲の人々や車両への視認性や安全性を向上させる重要な技術です。これにより、交通安全の向上だけでなく、今後の自動運転技術の発展にも寄与することが期待されています。
ウシオ電機の企業情報
ウシオ電機は、1964年に設立し、東京都港区に本社を構える企業です。主にIndustrial Process事業、Visual Imaging事業、Life Science事業、Photonics Solution事業など幅広い分野で製品を製造・販売しています。現在、資本金は約19,556百万円で、今後も、半導体レーザーデバイス事業の拡大を図る方針を示しています。
ウシオ電機の公式ウェブサイトは、
こちらです。今後の展開に期待が寄せられる中、両社の連携によって新たな技術革新が生まれることを願います。