自然に引かれる人々
2020-09-11 11:00:14
都心を離れて自然の中での生活を求める人々の増加とその背景
農山村移住の意向が高まる背景
最新の調査によると、約4人に1人の人々が農山村へ移住する意向を示しています。その理由として、自然に豊かな環境への憧れが主な要因として挙げられています。調査によれば、移住希望者の65%が「自然にあふれた魅力的な環境」を求めていると回答しており、都心生活に疲れた人々が多くを占めることが分かりました。
都会の生活に疲れた理由
特に、移住希望者の中で34.6%が「都会の生活に疲れた」と答えており、多くの人が日常の喧騒から離れた静かな生活を望んでいることが明らかになりました。また、新型コロナウイルスの影響を避けるために移住を考慮している人も15.7%いるようです。コロナ禍は人々にとって新たなライフスタイルの重要性を再認識させ、自然と触れ合うことの価値を高めています。
移住希望者の職業選択
移住希望者が望む職業は、最も多かったのが「農業」で39.7%を占めています。次に「第3次産業」が23.8%、そして「林業」が18.6%の票を獲得しました。さらに、情報技術(IT)関連業界や再生可能エネルギー産業もそれぞれ約17%の支持を受けています。これによって、農山村での多様な雇用機会が想像できるでしょう。
テレワークの普及と移住意向
特に最近のトレンドであるテレワークの影響を受けて、71.9%の移住希望者が「テレワークができるのであれば移住したい」と示しています。この移動希望は、今後の働き方の変化を反映しており、リモートワークの普及が人々の移住選択に大きく影響を与えていることを物語っています。
アウトドア活動に関心が高まる
調査では、3密を避けた屋外活動に対する関心が51.3%と高く、特に「山」や「森」に対する関心が目立ちます。これにより、自然空間でのレジャー活動は、COVID-19の影響を受けた新たなレジャー方式として注目されています。
男性と女性のアウトドア観
アウトドア活動に対する男女の意識にも差が見られます。女性は「日頃のストレス解消」や「非日常を味わう」ことに対する関心が高く、アウトドアの魅力を特に感じていることが分かりました。これは、女性が日常生活とは異なる経験を求めていることを示しています。
まとめ
この調査を通じて見えてきたことは、農山村への移住希望者が増加している背景には、自然の魅力とワークスタイルの多様化が大きく影響していることです。今後、田舎への移住が進むことで、新たなライフスタイルの確立が期待されます。また、森林空間の利用促進が重要な課題となっており、持続可能な生活様式の模索も進められています。自然を求める人々のニーズに応えるための新たな取り組みが、今後の地方創生に繋がることでしょう。
会社情報
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森林サービス産業プロモーション共同企業体
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- 東京都中央区晴海1-8-10晴海トリトンスクエアX
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