徳島の岡萬商店が子どもたちの体験格差解消に挑むイベントを開催

徳島の岡萬商店が体験型イベントを開催

徳島県名西郡に位置する和菓子店、岡萬商店が、子供たちの体験格差解消に向けたイベントを開催することが発表されました。2024年の8月24日と25日の2日間、岡萬商店は「いちじくガブッとまるかじり！と阿波和三盆糖体験」を実施し、無農薬で栽培されたいちじくと、徳島の名産である阿波和三盆糖を地域の子供たちに提供します。

背景にある体験格差の現実

近年、特にコロナ禍の影響で子供たちの自然体験活動への参加率が急速に低下しています。令和4年度の調査によれば、小学生の自然体験への参加率は36.7%と、令和元年の50%から大きく減少しました。この状況は、外出自粛だけでなく、家庭の経済状況とも密接に関連しています。特に世帯年収300万円未満の家庭に属する子供たちは、学校以外の多くの体験活動に参加できていない実態があります。

文部科学省による調査では、子供時代の体験が将来の自己肯定感や挑戦する力に寄与することが示されています。実際に、77%の親が子供に夏休みの体験型イベントに参加させたいと考えていることからも、体験の重要性が浮き彫りとなっています。

体験イベントの内容

岡萬商店が提供するイベントでは、自社農園で栽培したいちじくと、地元で人気の阿波和三盆糖を使用した様々な活動が行われます。参加者は、農園でのいちじくの収穫体験を通じて作物の成長を学び、いちじくそのものの美味しさを実感できます。また、いちじくを使ったスイートピザや、阿波和三盆糖を使用したジェラートを作る楽しみも待っています。

開催詳細

- 開催日：2024年8月24日(土)及び8月25日(日) 10:00～13:00
- 場所：DAIJU PARK (徳島県名西郡石井町藍畑第十515-5)
- 参加料：大人2,500円、小学生1,500円、4-6歳1,000円
- 申し込み電話番号：088-679-8840
- 申込期限：2024年08月18日(日)まで

このイベントは、岡萬商店の代表岡田健次さんの考えから生まれました。「素材から手間をかけて作るお菓子の美味しさを子供たちに伝えたい」との思いで、地域の子供たちに貴重な体験を提供していきます。

未来への展望

今後、岡萬商店では阿波和三盆糖の原料となるサトウキビの収穫体験や、地域名産を集めたマルシェの開催を予定しています。地元石井町の藤まつりを支え続ける岡萬商店の取り組みは、子供たちの健やかな成長を促すことを目指しています。このような社会貢献活動は、地域の未来を担う子供たちにとって、かけがえのない経験となるでしょう。