日本ウェルビーイング研究会議が始動
公益社団法人日本青年会議所(以下、日本JC)と株式会社博報堂のシンクタンクである博報堂100年生活者研究所が共同で、最新のプロジェクト「日本ウェルビーイング研究会議」を発足しました。このプロジェクトは、国連が定めた「国際幸福デー」にあたる2026年3月20日より本格的に始動します。
プロジェクトの背景
少子高齢化が進む日本では、企業が生き残り続けるためには、財務指標だけでなく見えない資本を充実させることが求められています。本研究会議は、幸福の概念を個人の生活から企業の生産性へと拡張し、新たな成長資本としての側面を探求します。具体的には、従業員一人ひとりの生活の幸福がどのように企業の利益や成長につながるかを科学的に明らかにすることを目的としており、その実証的研究が行われます。
研究の特徴
「働くあなた、組織、そして生活も」、この三者の幸福度を同時に向上させることで、企業としての持続可能な成長をサポートします。主な特徴は以下の通りです。
1. ダイバーシティ時代の新・成長戦略
多様な価値観が存在する現代において、結婚状況や家族構成を問わず、本人が重視するパートナーとの信頼関係を構築することが、企業の成長には必要です。
2. 「幸福」を「利益」に変えるメカニズムの実証
心理的安全性がビジネスにどのように影響を与えるかを調査し、幸福をどのように業績に結びつけるかを明らかにします。特に、経営者、社員、彼らのパートナーのデータを統合し、前例のない調査を行います。
3. 「人的資本経営」の解像度を上げる
調査結果に基づいたウェルビーイングに関連する新たな成長指標を開発し、全国の地域企業に実装します。
研究会議の目的
本研究会議では、社員の幸福が企業の元気につながる構造を明らかにするために、以下の3つの研究領域にフォーカスします。
1. ウェルビーイングと業績のメカニズム解明
2. ウェルビーイング成長指標の開発
3. 地域モデル企業の創出と研修プログラムの提供
活動計画
具体的な活動として、春には「好事例レポート」を公開し、夏にはウェルビーイング施策の成功事例を収集します。また、秋には中間成果を発表し、他の企業が実践しやすいアプローチをまとめます。
組織の見解
日本JCの会頭である加藤大将氏は、「家庭が社会の最前線」であるとし、家庭やパートナーとの関係が個人の活力を生む重要な要素であると述べています。博報堂の宮澤正憲氏は、経営者、社員、そしてそのパートナーに焦点を当てることが、企業の成長には不可欠であると強調しています。
結び
「日本ウェルビーイング研究会議」は、企業の長期的な成長に向けた大きな挑戦です。地域企業が持続的に成長できる新たな経営モデルを構築し、日本全体に広がる「幸せの循環」を促進することを目指しています。