アジアの写真文化を進化させる「T3プロジェクト」
アジアの写真文化を拡充することを目的としたプロジェクト「T3(ティースリー)」が、東京で特別なイベントを開催します。このプロジェクトは、国際的に名を馳せるアートキュレーターたちが招かれ、10月19日から21日までの3日間、東京ミッドタウン八重洲において盛大に行われるトークイベントです。
「新しい日本の写真:50年後」というテーマの下で、特に注目されるのは、ニューヨーク近代美術館(MoMA)で行われた15人の日本人写真家たちの作品展「New Japanese Photography」への応答として、東京からの視点や評価が模索されることです。この企画は、日本の写真がどのように世界で高く評価されているのかをフィーチャーした内容となっています。
トークイベントの詳細
開催場所は東京ミッドタウン八重洲の5階STUDIOで、定員は約30名です。参加費は各セッションで2,000円(税込)、学生は無料で入場可能です。トークイベントは、アートの専門家たちが登壇し、日本の写真に対する関心が高まる背景について多岐にわたる視点から語られます。このイベントは、アートファンにとって見逃せない機会となることでしょう。
イベントスケジュール
10月19日(土)
1.
11:00~12:30 –
シンポジウム「New Japanese Photography」
ファシリテーター:マーク・フューステル(T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO キュレーター)
登壇者には、サンドラ・フィリップス(SF MoMA)やエリン・オトゥール(SF MoMA)、アン・ハウィンガ(ボストン美術館)などが予定されています。
2.
13:00~14:30 –
写真をコレクションすることについて
モデレーター:キム・ジョンウン
登壇者:エリン・オトゥール、谷口昌良(空蓮房)
3.
15:00~16:30 –
Alternative Vision: A Female Perspective
登壇者:マーク・フューステル、小林紗由里(東京国立近代美術館)
4.
17:00~18:30 –
ボストン美術館が注目する日本の写真
登壇者:アン・ハウィンガ、アン・ニシムラ・モース(ボストン美術館)
10月20日(日)
1.
11:00~12:30 –
Discover New Asia ソウルへのフォーカス
ファシリテーター:キム・ジョンウン
2.
13:00~14:30 –
Discover New Asia: T3 PHOTO ASIAが注目する4人のアーティストたち
3.
15:00~16:30 –
東アジアの写真の冷戦を捉える
4.
17:00~18:30 –
現代写真と映像
10月21日(月・祝)
1.
11:00~12:30 –
著作権と写真アーカイブ
2.
13:00~14:30 –
MoMAを動かした男、山岸章二が遺したもの
T3プロジェクトとは
「T3」は、フェスティバル、フェア、育成事業などから構成される包括的な写真プロジェクトです。国際的なアート作品の発表の場を提供し、新たな才能を育てることを目的としています。アーティストやアートワーカーの活動を支援し、次の世代に文化を受け継ぐプラットフォームを目指しています。
「T3」名の由来
「T3」という名称は、社会学者リチャード・フロリダの理論に由来し、都市の繁栄に不可欠な「技術」「才能」「寛容性」の3つのTを象徴しています。これにより、新たな表現が生まれる場を創出し、都市における多様性と寛容性を育む理念がT3には込められています。
このように、国際的なアートシーンと日本の写真文化を結びつける重要な役割を果たす「T3プロジェクト」は、今後の写真の未来に新たな風を吹き込むことでしょう。