障害者雇用を超えた新たな挑戦
山梨県甲府市にある「ユニバーサルカフェ&レストラン コレル」は、KEIPE株式会社が運営する障害者雇用を促進する施設です。このレストランは、全スタッフの80%が障害者で構成されており、彼らが主体となってメニュー開発やイベントの運営を行っています。2025年には、より多くの成功事例をもとに社会課題への挑戦が進んでいます。
ポジティブな変化
コレルは来年に向け、以下のポイントに重点を置いて活動しています。
コーヒー教室や手話カフェを通じて、障害者が講師となり、地域の方々との交流の場を創出しています。これにより、障害者が自らの経験を活かし、社会的なスキルや自信を育むことができています。
「嚥下食」の導入や、車いす利用者やヴィーガンの方が利用しやすいメニュー作りを行い、障害や食事制限に関わらず、誰でも楽しむことができる食空間を目指しています。
2024年に比べ、過去最高の売上を3回達成しました。特に高次脳機能障害を抱えながらも、業界の再建に貢献している社員からのアドバイスが、現場の意識改革を促しました。
新しいグランドメニューを披露し、スイーツや肉料理を加えた10品以上の新メニューが登場。テイクアウトやカスタムセットなど、多様な選択肢が用意されています。
スタッフの声
スタッフ一人一人も、自身の障害や壁を乗り越える体験を語っています。松本いつきさんは、左上肢と下肢が不自由な中でも、右手を使って接客に臨んでいます。自らの成長を実感し、お客様との交流を楽しむ姿が印象的です。
小西雅仁さんは、高次脳機能障害と闘いながら、医者からの社会復帰が難しいとの言葉を乗り越え、コレルでのスーパーバイザーとしての役割を全うしています。「挑戦を支え合う仲間との一体感を感じ、過去最高の売上を達成した喜びは、何物にも代えがたい」と語っています。
メディアの注目
コレルは、その取り組みが国内のメディアで広く報道されました。手話カフェの開催や昼の忘年会プランの提供が注目され、社会的な挑戦がいかに地域に影響を与えているかが取り上げられています。NHKをはじめとする多くのメディアからの取材を受けており、その影響力が広がり続けています。
今後に向けて
KEIPE株式会社の代表、赤池侑馬氏は、「身近に障害者がいることを当たり前にするためには、社会との強い結びつきが必要だ」と述べています。コレルの挑戦は、障害者であってもそれぞれの役割を果たし、夢を持って働く場を実現するための重要な一歩です。
コレルは今後も、全ての人々が共に働ける社会を目指し、さまざまな挑戦を続けていく所存です。