矢巾町が取り組むリユース事業、「おいくら」との連携を開始

岩手県矢巾町の新たなリユース施策

岩手県矢巾町が、不要品のリユースを促進するため、マーケットエンタープライズのリユースプラットフォーム「おいくら」と連携を開始しました。この取り組みは、同町のごみ減量や廃棄物削減を目指すプロジェクトの一環として位置づけられています。

矢巾町の現状と課題

矢巾町では、年々増えるごみ排出量が深刻な課題とされています。町民一人当たりの1日ごみ排出量は高く、まだ使用可能な品が廃棄される一因となっています。このような流れを変えるため、町はリユース活動への関心を高め、廃棄物の発生を抑制する施策を模索してきました。町の主な施策としては、「リユース品回収ひろば」があり、これまでに約2トンの不要品を回収していますが、さらなる取り組みが必要です。

「おいくら」との連携

この課題解決に向けて、「おいくら」の提供を受けた矢巾町は、新たなリユース施策を導入しました。「おいくら」は、不要品を売りたい方が査定を依頼することで、全国の加盟リサイクルショップに買取価格を一括で比較しやすくするプラットフォームです。このサービスを利用することで、町民は必要な手間を大幅に軽減し、不要品を容易に売却できるようになります。

利便性の向上

従来、矢巾町では月1回の大型ごみ収集が行われていましたが、町民からは「引っ越しなどに合わせて回収日が合わない」との意見が寄せられていました。しかし「おいくら」を利用することで、町民は自宅でも不要品の査定を受けられ、希望すれば出張買取を利用できるようになります。これにより、大型品や重い家電製品も手軽に売却が可能となります。

今後の展望

今回の施策発表は、9月26日にも行われ、矢巾町の公式ホームページにて「おいくら」の情報が公開されます。町民はすぐに不要品の査定申し込みを行うことができ、リユースの意識向上だけでなく、ごみの減量にも繋がることが期待されています。さらに、これにより自治体の廃棄物処理量の削減やコストを低下させる一助となるでしょう。

矢巾町について

矢巾町は、岩手県紫波郡に位置し、盛岡市の利便性の高いベッドタウンとしての一面を持ちつつ、豊かな自然環境が残る地域でもあります。この街では、リユースの取組を通じて、環境保護や持続可能な社会づくりを目指しています。現在町民のリユース意識が高まり、廃棄物の処理だけでなく、きちんとしたリユースの選択肢を選ぶ文化が根付くことが期待されます。

マーケットエンタープライズの役割

マーケットエンタープライズは、2006年に設立され、ネット型リユース事業の拡大に努めています。特に、「高く売れるドットコム」や「おいくら」といったプラットフォームを通じて、広くリユース活動を推進しています。今回、矢巾町との連携が新たにスタートし、さらなる地域貢献が期待されます。

この取り組みにより、リユース活動がより進み、環境負荷の軽減が実現されることを願っています。