舟越桂の彫刻とドローイング展が進行中
現在、西村画廊にて開催されている展覧会「舟越桂彫刻とドローイング」では、著名な彫刻家である舟越桂の作品が多数展示されています。会期は2026年3月28日から5月16日までで、多くの芸術愛好者たちが訪れることでしょう。また、展覧会に併せて求龍堂から発売された図録兼書籍『舟越桂彫刻とドローイング』は、美術全般に興味をもつ人々にとって貴重な一冊となることでしょう。
舟越桂の芸術世界に迫る
舟越桂は2024年春、病により72歳で旅立ちましたが、その作品は今でも多くの人々に感銘を与えています。特に彼の木彫像や大理石の作品は、神秘的な表情を持つ玉眼が特徴的で、その深い眼差しが多くの観客を惹きつけます。
さらに、舟越のドローイングも非常に評価されています。彼の彫刻の背後には、美しき力強い線によるドローイングが存在しており、それが彼の創造性の根源であることを示しています。新刊の書籍は、舟越桂の作品や思考過程をより深く理解するための良い手助けとなるでしょう。
書籍の内容と魅力
『舟越桂彫刻とドローイング』の巻末には、2004年に行われた大江健三郎との公開対談も収録されています。彫刻やドローイング制作にまつわる話題についてのふたりの対話は、彼の作品理解を深める絶好の機会になるに違いありません。また、巻頭には舟越が「人間の存在」について考えた文章も掲載されています。この文章からは、彼がどのように新しい創作のイメージを生み出してきたのか、その過程が明快に示されています。
本書に収められた作品群には、神秘的な女性像《言葉をつかむ手》や、彼の名作として知られる《青の書》、さらに新しいドローイングが美しく展開しています。これらのビジュアルもまた、作品の背景に隠された意味や思想を垣間見ることができる良い資料となります。
展覧会情報と入手方法
本展覧会は、西村画廊で開催されており、東京都中央区日本橋に位置しています。訪問時には、ぜひ直接作品に触れ、著書に目を通してその深い世界に浸ってみてはいかがでしょうか。入場時の注意事項や休廊日があるため、事前に確認して訪問することをおすすめします。美術書『舟越桂彫刻とドローイング』は2026年4月22日から求龍堂により流通販売され、定価は2,860円(税込)です。
求龍堂について
求龍堂は1923年に創業し、2023年には創業100年を迎えた美術書出版社です。社名の由来は、フランス語の「CURIEUX」であり、「人々の好奇心を満たす」「新しいものを求める」といった思いが込められています。美術に関する出版はもちろん、美術印刷物の企画・製作、美術品の売買なども手掛けています。彼らの探求心は時代を超えて続いていくことでしょう。
「舟越桂彫刻とドローイング」展は、単なるアート展示にとどまらず、観客との対話が生まれる場でもあるのです。ぜひお見逃しなく!