食品ロスが問題視される中、タケサン株式会社(本社:香川県小豆郡小豆島町)が新たな挑戦に乗り出しました。2024年8月21日、水曜日から、選別過程で廃棄されるアスパラガスの根元部分を活用した「もったいないアスパラドレッシング」の販売を開始します。この画期的な商品は、中四国・関西圏を中心とした全国のスーパーで手に入れることができ、約5,000本の限定数で提供されます。
このアスパラドレッシングは、「小豆島づくりもったいないアスパラドレッシング」と名付けられ、アスパラガスのユニークな食感が楽しめるように工夫されています。フレンチ風のこのドレッシングは、魚介のマリネや白身魚のフライ、焼き野菜など、様々な料理に合わせて使うことができます。希望小売価格は450円(税別)で、内容量は185mlです。
この商品が登場する背景には、一般的に流通している「ウェルカム種」のアスパラガスと比べて、甘みが強く、柔らかい「さぬきのめざめ」が特徴とされるアスパラガスがあります。見た目が美しく、穂先が揃った太いものが選別されますが、その過程で切り落とされる根元部分は通常廃棄される運命にありました。その部分を無駄にせず、美味しくいただける製品に加工することで、SDGs(持続可能な開発目標)に貢献しようというのが、タケサンの取り組みなのです。
「もったいないシリーズ」の一環として位置づけられるこのドレッシングは、おしゃれな食卓を支援し、フードロスの削減に寄与しています。私たちの日常食に近い部分で、環境を意識した選択ができるのは、非常に有意義なことです。タケサングループは、「時代に合わせて変化し、挑戦する」ことをモットーに掲げ、小豆島の特色を生かした製品作りを進めています。
今後も当社は、食の安心・安全・持続可能性の追求に力を入れ、私たちができる社会貢献を模索し続けるでしょう。このドレッシングの取り組みは、他の農・海産物の廃棄を減らす製品開発の一環でもあり、年間を通じて同じ製品の安定供給は難しいものの、今後も新しいSDGs関連製品を開発する予定です。
さらに、タケサングループでは、お客様のニーズに応じたプライベートブランド(PB)やOEM製品の製造も行っており、液体調味料や惣菜、瓶詰めなど多様な製品を手掛けています。
タケサン株式会社は、昭和41年に設立され、現在も小豆島の伝統的な醤油や調味料の製造と販売に力を入れています。食品の未来を見据えた取り組みが、どのように家庭の食卓を彩るのか、注目されます。このアスパラドレッシングを通じて、美味しさと持続可能性の二重の楽しさを体験できるでしょう。