アイルランドに本社を置くリモート型顧客体験(CX)企業、オトノミー社が日本市場への本格的な進出を始めました。アイルランド政府商務庁が支援するこの企業は、その高い人材の質と整備された柔軟な労働環境を活かし、日本投入を進めています。
オトノミー社は、グローバルブランド向けに高品質なカスタマーサポートやビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)サービスを提供しており、リモートワークを前提としたチーム体制を整えています。今回、日本市場への進出は、クライアントからの需要を受けたもので、今後も柔軟なチーム規模の拡大が計画されています。
日本では、厚生労働省が「テレワークガイドライン」を発表したり、「働き方改革関連法」によって柔軟な働き方の導入が進んでいます。これにより、オトノミー社は日本を優先度の高い市場と位置づけ、自社のビジネスモデルとの適合性を判断しました。
CEOで共同創業者のエイダン・オシェ氏は、クライアントがグローバルに事業を拡大する中で、日本市場の重要性を強調し、現地知識を持つネイティブのチームを結成することへの期待感を示しています。
今回の進出は、オトノミー社が参加した「EYアントレプレナー・オブ・ザ・イヤー CEO リトリート」において、アイルランドハウスを訪れたことをきっかけに加速しました。アイルランドハウスは、両国の経済的協力を促進するために設立された場所であり、国際的な関係を強化するための象徴的な拠点です。
オトノミー社は、テクノロジーを駆使したカスタマーサポートのアウトソーシング企業として、顧客対応の最適化とコスト削減を実現しています。2020年に設立されたこの企業は、従来の物理的な拠点に依存しない柔軟性を持ち、450名のスタッフが世界23か国で勤務しています。。
今後、アイルランド政府商務庁はオトノミー社をはじめとするアイルランド企業が日本市場でのビジネス展開を拡大できるよう、全力で支援するとともに、両国の関係深化にも貢献していく方針です。オトノミー社の日本での活動は、グローバルでの成長に寄与し、質の高い顧客体験を提供するための新たな一歩と言えるでしょう。