クラブミュージック革命の新たなプロジェクト「DAIM」
2025年6月28日に東京・六本木で開催されたイベントで、音楽業界に革新的な変化をもたらす新プロジェクト「DAIM(DMC AI MUSIC)」が発表されました。このプロジェクトは、AIとブロックチェーン技術を駆使して、楽曲制作から流通、マネタイズまでを一環して提供するもので、音楽制作の新たなスタンダードを築こうとしています。
DAIMとは何か?
「DAIM」は、初心者でも簡単に曲を作れるAIツールを提供し、プロのクリエイターがその作品を仕上げ、完成した楽曲をブロックチェーン上で安全に管理・販売する仕組みです。具体的な流れは以下の5つのステップから成ります:
1.
無料で楽曲生成:Webブラウザ上のAIツールで、メロディやビートを作成。
2.
プロによるブラッシュアップ:世界的なDJやシンガー、動画クリエイターが楽曲を編集・リミックス。
3.
保存・処理インフラの提供:GPUクラウド「JANCTION」が、高速レンダリングとデータ保存を担当。
4.
世界デビュー支援:A‑Nexusが、ブランディングや海外PR、IPビジネスをサポート。
5.
流通とマネタイズ:DiscoverFeedがクラブやフェス、配信サービスでの楽曲の活用と収益化を推進。
提携の背景と目的
世界のAI音楽市場は急速に成長しており、2024年には約13億米ドル、2030年には約40億米ドルに達すると予測されています。こうした中、生成AIが生み出す楽曲の著作権について透明性を持たせることが急務です。特に、高性能のGPUを即時に利用できる環境を整えることは、DJや映像クリエイターにとっての大きな課題となっています。
これを受けてDMC LAB、ジャスミーラボ、A-Nexus、DiscoverFeedの4社が包括的なパートナーシップを締結。各社それぞれの専門性をシナジーで結びつけ、「DAIM」を通じて創作の民主化、価値の透明な還元、リアルタイムGPUアクセス、グローバル流通という4つの価値を提供していきます。
DAIMの特長
「DAIM」の特筆すべき点は、操作が非常に簡単であることです。ブラウザ上で完結するため、必要なツールがすぐに手に入ります。また、生成モデルには業界特化型のハイブリッド技術が使われており、権利管理はPolygonチェーンを利用してNFTを発行し、自動で二次流通ロイヤリティを分配します。
収益モデルも多岐にわたり、ストリーミング配信やクラブイベントにおける利用料、NFT販売、広告収益などから得ることが可能です。初期費用を心配する必要もなく、楽曲生成からパブリッシュまで無料で提供され、その後の収益から15%の手数料が発生します。
各社の役割とビジョン
DMC LABは、クラブミュージックとWeb3技術を融合したプラットフォームを運営します。ジャスミーラボは、低価格でGPU環境を提供し音楽生成のコストを削減、A-Nexusはアジアのアーティストをグローバルに展開するための支援を行い、DiscoverFeedはトップDJやイベントと連携して新しい音楽体験を創出します。
彼らの目指すところは、DAIMを通じて「創作コストの低減」、権利処理の透明化、そしてグローバル収益化の実現です。これにより、AI音楽の新しい基盤が築かれることが期待されています。
今後の展望とイベント
DAIMは2025年11月にサービスを開始する予定で、今後もプロジェクトの開発やブロックチェーン技術の整備、テスト運用を進めます。
ローンチイベントの盛況ぶり
1日目のイベントでは、各社のCEOが事業ビジョンを発表し、夜の部では世界のトップDJであるNickey Romeloによるスペシャルセットが披露されました。この盛況の中で、参加者たちの期待感が高まり、DAIMの未来に対する熱い情熱を感じることができました。
この革新的なプロジェクト「DAIM」が、今後の音楽業界にどのような影響を与えるのか注目です。私たちもその動向を追い続けていきます。