茅ヶ崎の新たな化粧品工場が目指す小ロット製造と地域活性化

神奈川県茅ヶ崎市にオープンした新しい化粧品工場「茅ヶ崎香料」は、地域企業との連携や小ロット製造による化粧品の開発を目指しています。この会社の代表を務める安藤明子氏は、これまでの経験を活かし、手の届く範囲でオリジナル製品の製造を行うことに力を注いでいます。

小ロット製造への挑戦

通常、化粧品の生産には3000個以上のロットが必要とされることが多い中、「茅ヶ崎香料」ではオリジナルの商品を100個から製造可能としています。この取り組みの背後には、過剰在庫のリスクを減少させ、先行投資を抑えつつ、フレッシュな製品を提供したいという考えがあります。安藤氏の経験から、一定数を超えて生産することが利益に結びつかないことを理解しており、小ロット製造を選ぶことで新たなビジネスチャンスを生み出そうとしています。

自然由来の化粧品開発

茅ヶ崎香料の製品は、100%天然素材にこだわったナチュラル化粧品です。開発における注目商品としては、「スキンプロテクトバター」と「スキンミルクローション」があり、特に後者は肌の保湿を目的とした独自のレシピで作られています。安藤氏は、化学専攻の大学出身で、原料の理解と処方開発に優れており、お客様のニーズを細やかに反映した形で製品化を進めています。

クラウドファンディングの意義

新商品の開発だけでなく、小ロット製造を可能にするためには、設備投資や材料の確保が不可欠です。そのため、茅ヶ崎香料はクラウドファンディングを通じて資金を募りました。この取り組みは、地域の企業とともにコラボレーションして新しい製品を生み出すためのきっかけともなります。

地域とのコラボレーション

今後、茅ヶ崎香料は地域の人気アイスクリーム店「プレンティーズ」とのコラボレーションを計画しており、同店のホエイを用いた保湿効果の高い石鹸の販売を予定しています。このホエイには、お肌の保湿因子に相当するアミノ酸が豊富に含まれ、自然由来の素晴らしい製品を生み出すポイントになります。出発点として、地域の特産物を最大限に活用することで、持続的な発展を目指しています。