IBM Envizi ESG Suiteが日本の法規制に対応
日本アイ・ビー・エム株式会社(日本IBM)は、Airitech株式会社との協業により、ESGデータ管理プラットフォーム『IBM Envizi ESG Suite』に、日本の省エネルギー法、温室効果ガス排出量削減のための法律(温対法)、フロン排出抑制法(フロン法)に対応した報告機能を追加しました。
この新機能により、グローバルで高い実績を持つIBM Envizi ESG Suiteは、日本企業の法令遵守にも活用可能になります。2025年以降の報告書提出において、大幅な業務効率化が期待できます。
3つの大きなメリット
この連携機能の追加によって、日本企業はEEGS(省エネ法・温対法・フロン法電子報告システム)対応業務において、以下の3つのメリットを得られます。
1. 業務負荷の大幅な軽減
Enviziに保存されたデータを自動的に取得し、EEGSに準拠したXML形式で報告書を出力できます。このため、手作業によるデータ入力や変換作業が不要となり、大幅な時間短縮と人手削減を実現します。XMLファイルはEEGSへ直接アップロードできるため、報告書の提出もスムーズに行えます。
2. データ管理の正確性と透明性の向上
Enviziの厳格なデータ管理体制により、データの正確性と信頼性が確保されます。開示項目別のタスク割り当て、承認プロセス、進捗管理、コメント共有機能などを活用することで、チームでの効率的な報告書作成が可能になります。また、環境省の公開係数や開示項目の変更にも迅速に対応することで、管理漏れのリスクを最小限に抑えます。さらに、EEGS用データとその他のESGデータを一元管理できるため、サステナビリティ基準委員会(SSBJ)の開示基準への対応など、幅広い用途への活用が可能です。
3. 業務の属人化防止
レポート作成画面上の共有機能により、EEGS対応業務に関するノウハウを蓄積・共有できます。これにより、担当者の異動や退職による業務中断リスクを軽減し、企業におけるESG関連業務の属人化問題を解決します。
日本企業のESG対応を支援
日本IBMとAiritechは、今後も最先端テクノロジーを活用し、企業の透明性ある情報開示と脱炭素化に向けた取り組みを積極的に支援していきます。本ソリューションは、日本の企業が複雑なESG関連の法規制に対応し、持続可能な社会の実現に貢献するための強力なツールとなるでしょう。
IBM Envizi ESG Suite とは?
IBM Envizi ESG Suiteは、グローバルで175ヶ国以上で導入され、20年以上の運用実績を持つESGデータ管理プラットフォームです。環境、社会、ガバナンス(ESG)に関するデータの収集、分析、報告を一元的に管理できるため、企業のESG戦略策定と情報開示を効率化します。
Airitech株式会社について
Airitech株式会社は、パッケージ開発・販売、コンサルティング、システム開発を手掛ける企業です。今回の日本IBMとの協業を通じて、日本の企業のESG関連業務における課題解決に貢献しています。