スマートプラスが提供するデジタル証券取引サービス『ASTOMO』の全貌
株式会社スマートプラスが、三菱UFJモルガン・スタンレー証券と連携し、2025年10月9日からデジタル証券取引サービス『ASTOMO』をスタートさせることを発表しました。この新たなサービスは、次世代金融インフラの構築を目指すスマートプラスの取り組みにおいて、大きな一歩となります。
セキュリティトークン取引機能の実装
この度の提携により、スマートプラスは三菱UFJモルガン・スタンレー証券に対し、証券ビジネスプラットフォーム「BaaS(Brokerage as a Service)」のセキュリティトークン(ST)取引機能を提供します。これにより、デジタル証券市場のさらなる拡大が期待される中、ASTOMOを通じて個人投資家に新しい投資機会を提供することが可能となります。
次世代のデジタル証券市場における期待
2024年度のセキュリティトークン市場は、累計発行額が1,600億円を超え、多様な資産のトークン化が進行しています。特に不動産STが市場を牽引しており、今後は社債などの債券型STも期待されています。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、顧客ニーズに応じた新たな価値を提供するためにデジタル・アセット事業への参入を決め、ASTOMOでのデジタル証券取引サービスの展開を進めています。
ASTOMOの特徴と利用方法
ASTOMOは、三菱UFJモルガン・スタンレー証券のデジタル証券調達力とスマートプラスのプラットフォーム開発・運営力を組み合わせたサービスです。主な特徴は以下の通りです。
1.
厳選されたデジタル証券: 期中分配金や満期償還金を期待できるデジタル証券を、専門家の目線で選び抜くことが可能です。
2.
スマートフォンによる手軽な投資: 10万円からの少額で投資が可能で、スマートフォンを用いた取引が行えます。投資初心者でも簡単にアクセスできる設計です。
3.
多様な資産の取り扱い: 当初は不動産STを中心に扱う予定ですが、後には社債型STなど、さまざまな資産への拡大も計画されています。
ST市場の未来とスマートプラスの戦略
ASTOMOのサービス開始に伴い、スマートプラスはST市場へ積極的に関与し、事業者や金融機関との連携を深化させていきます。新機能の追加により、プライマリ市場からセカンダリ市場までを網羅する包括的なプラットフォームを提供し、多様なニーズに応えることで、透明性の高いデジタル証券エコシステムを構築していくことを目指します。
また、スマートプラスは「BaaS」を通じて、ST取引に対する参入障壁を低減し、多くの事業者がST市場に参加しやすい環境を整えます。これにより金融庁が提唱する資産運用立国の実現に寄与し、持続可能な投資機会を提供していきます。
まとめ
スマートプラスが展開するデジタル証券取引サービス『ASTOMO』は、次世代金融インフラの提供を進める中で、未来の資産運用の新しい形を築く一助となるでしょう。この新サービスは、個人投資家に新たな投資の選択肢を提供するだけでなく、セキュリティトークン市場全体の発展にも寄与することが期待されています。今後の展開に注目が集まります。