台湾研修生海外研修支援事業の意義
2023年10月、東京都渋谷区に本社を構えるどろんこ会グループは、台湾教育省と共に「台湾研修生海外研修支援事業」に関する協定を結びました。これは、国際社会における若者の成長を支援するための重要な一歩となります。協定を締結するため、どろんこ会グループの代表として安永愛香氏と高堀雄一郎氏が台北駐日経済文化代表処を訪問し、研修の機会提供や相互交流を推進するための基盤を整えました。
台湾教育省の目的とは
このプロジェクトは、15歳以上30歳未満の若者たちに国際的なつながりを提供し、各々の夢の実現を図ることを目的としています。「夢実現グループ」は15歳から18歳を対象にしたプログラムで、企業見学や海外での現地体験を通じて若者の夢を育むことを目指しています。一方、「海外飛翔グループ」では、18歳から30歳を対象に、保育、環境、テクノロジーなどのテーマでインターンシップや研修が行われます。
どろんこ会グループの役割
どろんこ会グループは、保育分野において唯一の研修先として選出されました。この背景には、同グループが乳幼児期から多文化共生の環境作りに努めていることがあります。特に、外国語や異文化を知る機会を多く提供し、台湾の保育園児や高校生との交流も行ってきました。2024年には中目黒どろんこ保育園にて、台湾高雄市の副市長をはじめとする保育・教育関係者の視察も受け入れる予定です。
様々な研修プログラム
研修プログラムには、どろんこ会グループの保育施設での研修に加え、保育者との交流や勉強会を実施する予定です。また、どろんこ会の給食米を生産している新潟県南魚沼市での農業研修も組み込まれる予定です。これにより、台湾の若者は日本における保育業界の動向や、どろんこ会グループが導入しているインクルーシブ保育の理解を深めることができます。
双方にとっての学び
今回の協定を通じて、台湾の研修生にとっては、日本での保育に関する具体的な経験が得られ、保育や教育の質向上に寄与することが期待されています。それだけでなく、どろんこ会グループにとっても、台湾から来る研修生との交流を通じて新たな学びや発見を得る貴重な機会となります。
今後の展望
どろんこ会グループのインクルーシブ保育に対する関心は高く、台湾をはじめ、ウズベキスタンやフランス、スイスなど、多くの国から視察が寄せられています。今後も、さまざまな教育機関や企業と連携を深め、国境を越えた共創を促進していきます。目指すは、「子育てから世界は変わる」という理念の実現です。教育と交流の新たな架け橋として、どろんこ会グループの挑戦は続きます。