2025年の世界難民の日、6月20日を迎えるにあたり、特定非営利活動法人国連UNHCR協会はオンラインでのチャリティ映画上映を行います。このイベントで扱う作品は、映画『ビバ・マエストロ!指揮者ドゥダメルの挑戦』というドキュメンタリーです。
この映画では、世界的な指揮者、グスターボ・ドゥダメルの音楽と彼の人生を深く掘り下げています。彼はベネズエラでスタートし、音楽教育プログラム「エル・システマ」に取り組み、国際的な舞台でトップクラスのオーケストラを指導するまでになりました。彼の音楽は、単なるエンターテインメントにとどまることなく、社会の変革を促す力を持っています。
ドゥダメルは、ベネズエラという祖国の現状に心を痛めつつ、音楽が持つ力で希望に満ちたメッセージを発信し続けています。この映画は、音楽を通じて世界の難民や国内避難民に寄り添う姿勢を描写しています。鑑賞者は、この音楽の中に込められた彼の情熱や信念を感じ取ることができるでしょう。
開催概要
このチャリティ上映は全国どこからでも参加が可能で、オンライン鑑賞を通じて行われます。開催期間は2025年の6月20日(金)から7月31日(木)まで。映画は、参加者が申し込んだ後に楽しむことが出来るスタイルです。
申込受付
申込は、6月5日(木)10:00から国連UNHCR協会のウェブサイトで開始されます。申込先は以下のリンクです:
国連UNHCR協会ウェブページ
参加費用
参加者は、(A)寄付付き鑑賞(任意金額)もしくは(B)無料鑑賞を選択できます。このイベントは寄付や協力に支えられているため、寄付付き鑑賞の参加も推奨されています。その一方で、無料鑑賞のオプションがあることで、若年層にとっても参加しやすい形となっています。寄付金は、UNHCRの難民支援活動に活用されます。
映画について
『ビバ・マエストロ!指揮者ドゥダメルの挑戦』は、2022年に制作されたドキュメンタリーで、99分のランタイムを誇ります。監督はテッド・ブラウンで、英語とスペイン語が使用されており、日本語と英語の字幕が付いています。
ドゥダメルは若干28歳でロサンゼルス・フィルハーモニックの音楽監督に就任し、クラシック音楽界において圧倒的な存在感を示しました。彼の指揮のもと、シモン・ボリバル・ユースオーケストラが演じるエネルギッシュな演奏は世界中で注目を集めました。しかし、彼の人生は2017年に大きな転機を迎えます。彼の政権に対する批判が原因で祖国を追われ、夢見たツアーが中止となってしまったのです。
それでも、ドゥダメルは希望を失うことなく、若き自らの音楽家たちに「必ず戻る」という約束をし、音楽で希望を届け続ける姿をこの作品は捉えています。辛い状況を乗り越えて信念を貫く彼の情熱が、観る者の魂を揺さぶることでしょう。
主催・協賛
本イベントは、特定非営利活動法人国連UNHCR協会が主催し、株式会社ディスクユニオンの協賛を受けています。
世界難民の日とは
この日は、紛争や迫害から逃れた人々の勇気や苦境にスポットライトを当てる日として、2000年に国連総会で決議されました。毎年6月20日には、彼らの存在を認識し、支援する活動が行われます。これにより、より多くの人々が難民について理解を深め、彼らの支援に参与することが期待されています。
この機会に、ドゥダメルの音楽とそのメッセージを共有しながら、未来を拓く支援活動に参加してみてはいかがでしょうか。