新たな自動化技術で養殖業を革新
日本の水産養殖業が抱える課題を解決するために、株式会社ロボティクスセーリングラボが水産養殖場を対象とした自動餌補給船「ロボット漁船」の開発を進めています。この取り組みは、地域の創業支援を目的としただいしん創業支援2号ファンドからの資金提供を受けています。
ロボティクスセーリングラボの背景
ロボティクスセーリングラボは大阪公立大学から生まれたスタートアップであり、養殖事業者の労働負担を軽減することを目指しています。同社は、すでに三重県沖合で「ロボット漁船」の実証実験を実施しており、これにより自動航行の技術を確立する段階に入っています。
自動餌補給船の仕組み
「ロボット漁船」は、漁港で餌を積み込み、自動的に養殖いけすまで移動します。さらに、自動着岸してから、給餌機に餌を補給するという一連の流れを確立しています。このシステムを導入することにより、従来の手動での作業に比べて大幅な労力削減が期待できます。
養殖業の未来
多くの養殖現場では、いけすが沖合の遠方に位置しており、餌の補給は重労働となっています。自動化することで、漁業者は他の重要な業務に集中できるようになります。ロボティクスセーリングラボの技術が普及すれば、業界全体の生産性向上に寄与するでしょう。
投資先企業の情報
- - 商号: 株式会社ロボティクスセーリングラボ
- - 設立日: 2023年4月
- - 所在地: 大阪府松原市
- - 代表取締役: 二瓶 泰範
- - 公式ウェブサイト: ロボティクスセーリングラボ
だいしん創業支援2号ファンドについて
このファンドは、大阪地域の中小企業の創業や第二創業を支援する目的で設立されました。地域の経済活性化を目的としており、地域の金融機関や行政と連携することで、柔軟な支援を行っています。
ミライドアの役割
ミライドア株式会社は、地域のベンチャー企業の育成を目的とした様々なファンドを運営しており、その中には地方創生ファンドやテーマ型ファンドがあります。投資だけでなく、長期的な支援体制を整え、人材育成やコンサルティングも行っており、地域産業の活性化に貢献しています。
- - 商号: ミライドア株式会社
- - 所在地: 東京都港区
- - 代表取締役会長兼社長: 澤田 大輔
- - 公式ウェブサイト: ミライドア
このように、ロボティクスセーリングラボの技術革新とミライドアの支援が合わさることで、養殖業の未来がより明るいものになることが期待されています。自動化による作業の効率化と、安全で持続可能な食料供給が同時に実現する日は近いでしょう。