モリサワ「タイプデザインコンペティション2024」の成果
日本に本社を置く株式会社モリサワは、2024年の「モリサワ タイプデザインコンペティション」の審査結果を発表しました。このコンペティションは、書体デザインの発展を目指し、世界各国からの多様な応募が寄せられる中で、注目を集めています。
参加状況と応募作品
「タイプデザインコンペティション2024」には、計5部門が設けられ、和文、欧文、簡体字、繁体字、ハングルと多岐にわたる書体が審査対象となりました。応募は2024年5月14日から8月29日にかけて行われ、世界45の国や地域から1092点の作品が集まりました。内訳は、和文173点、欧文480点、簡体字193点、繁体字92点、ハングル154点です。
公平な審査プロセス
審査は11月27日と28日の2日間にわたり、モリサワ本社にて行われました。実施された審査会では応募者の情報を伏せた状態で全作品が公正に審査され、各部門において金賞、銀賞、銅賞、佳作が選出されました。特に注目されたのは、同一作者が複数の部門で入賞するケースもあったことです。
入賞作品の発表
モリサワ賞和文部門
- - 金賞: くろむぎ遠矢 良彦(日本)
- - 銀賞: 印象福士 大輔(日本)
- - 銅賞: ktうちきば がんた(日本)
佳作としては、らんぷ長宋阿児乃比良木や暖簾体林こうきなども選ばれています。
モリサワ賞欧文部門
- - 金賞: Nimonic王乃谦(中国)
- - 銀賞: Vol.王乃谦(中国)
- - 銅賞: Loicaホセ・ソレ(チリ)
こちらも国際色豊かなメンバーが揃っています。
モリサワ賞簡体字、繁体字、ハングル部門
簡体字部門ではWENKAI孫丁詞他、繁体字部門ではCao Chuang Gu Yunがそれぞれ金賞を受賞しました。さらにハングル部門の金賞はウィ・イェジンが獲得しています。
ファン投票の結果
また、一般の方々が参加できるファン投票も行われ、得票数に応じた1位・2位作品が選出されました。この結果は非常に印象的で、ファンの関心の高さを伺わせます。
関連情報
入賞作品や受賞者に関する詳細は、今後公式サイトで紹介される予定です。また、審査員からのコメントや受賞者の考えなども追って発表される予定です。モリサワは、入賞作品集を様々なイベントで配布する計画も立てています。
接続情報として、「モリサワ タイプデザインコンペティション」の公式SNSアカウントも随時更新しており、コンペの様子をリアルタイムで知ることができます。
まとめ
「モリサワ タイプデザインコンペティション2024」は、多様な作品が競い合い、新たな表現力を発見する場として、大きな成果を上げました。今後も国際的な書体デザインの発展が期待されます。